感動の山 燧ケ岳 尾瀬
 尾瀬沼の霧に浮かび上がる燧ケ岳。
1970年10月9日〜12日

ルート平面図 省略





ルート断面図 拡大
10月9日
上野駅⇒10月10日沼田駅⇒大清水→一ノ瀬→三平峠→尾瀬沼→燧ケ岳→沼尻⇒長蔵小屋(泊り)10月11日⇒沼尻→見晴らし十字路→温泉小屋→三条の滝→温泉小屋→東電小屋→ッヨッピ橋→山の鼻→鳩待峠→戸倉(泊)10月12日⇒沼田⇒上野

 10月9日上野発の夜行列車で一路尾瀬に向かう早朝まだ暗いうちに沼田駅に到着する外に出ると大勢の登山者がバスに乗り込み満員になったバスより沼田駅前を出発して行く、我々もバスに乗りこむ、沼田より約2時間尾瀬登山口の大清水に到着する、まだ暗いので大清水の休憩小屋で登山準備をする。 いよいよ此処から尾瀬沼目指して三平峠越え 息が白く見える、気温がだいぶ低いことがわかる。大清水より歩き始めて約30分夜空が幾分白みかけてくる、1時間程で一之瀬の休憩小屋に到着。 此処からは本格的な登山道となり樹林帯の中を沢に沿って登って行く、
 登山道が急になり汗をかきながら登る一之瀬から約2時間三平峠に出る。後は尾瀬沼までゆったりと降り道となる。この辺りから霧が晴れてきて目前に尾瀬沼、そして燧ケ岳が見えて来る。感動の一瞬!感動の山! 峠から15分程降ると尾瀬沼の一端に出る

尾瀬沼越しに見る燧ケ岳に暫く目を奪われる。右方向に進み長蔵小屋に行く。此処でザックを降ろして 身軽な格好で燧ケ岳登山とする大江湿原を通過して長英新道を針葉樹林と岳樺の林の中を登って行く。長い登りで息が苦しくなる、咽喉が渇いたので休憩を兼ねてみかんを食べる とっても美味しく元気が出る、再び急な登りを行くと視界が開けてきて燧ケ岳の瘤の一つのミノブチ岳に出る。
三平峠を超えて尾瀬沼ヘ 三平峠 尾瀬沼と燧ケ岳

森林限界を抜けているので抜群の展望だ。眼下には尾瀬沼が良く見える空は青空だが雲が 激しく移動してくる、どうやら天気は下り坂、明日は雨になるらしい。ミノブチ岳より目前の燧ケ岳山頂を目指す、長蔵小屋より約3時間、燧ケ岳の一つの山頂俎ー2346mに辿り付く。 此処でお茶を飲みながら展望を楽しむ 目前の山頂は柴安ー2360m。
長英新道から見上げる燧ケ岳 燧ケ岳山頂 振り返り見上げる燧ケ岳 沼尻

しかし天候が急変しているのであまり長居は出来そうも無い。十分休息を取り美味しいお茶も飲めたので下山する事にする、ミノブチ岳まで戻り直接尾瀬沼に目指してナデックボ沢を直降下する尾瀬沼が眼下に見えて距離的には短いのだが急勾配の岩がゴツゴツしている沢状の登山道を岩から岩に飛渡り、歩幅をはるかに越えたステップで降りて行く、大変な思いでやっと尾瀬沼湖畔の沼尻に到着する。
 沼尻からは渡し舟で長蔵小屋まで戻る。
荷物を整理してから食堂に行き楽しい夕食となる今日は早朝よりよく歩いたものだ、でも感動の山!! 三平峠から霧の中に浮かびくる尾瀬沼、そして燧ケ岳 生涯忘れる事の出来ない思い出は一杯になったがお腹の方がとっても減っている 早速食べ始める飯5杯、味噌汁2杯それにパンとお菓子類、こんなに食べたのは珍しい同行したメンバーに感心して見事に食べたナーといわれる 腹も満足したので今日はぐっすりと 寝る事が出来る


沼尻 尾瀬ヶ原に向かう 尾瀬沼の渡し舟


10月11日
 天気はあまり良くない、朝食を済ませてから荷物をまとめて外に出る、船で対岸の沼尻まで渡る。沼尻より尾瀬ヶ原に向かって歩きはじめる小さな湿原を過ぎ白砂峠を越えて行く。丁度このあたりの紅葉が素晴らしく綺麗だった。紅葉の林を抜けると 下田代十字路に出て直進しないで右に折れて三条の滝を見に行く。 途中の元温泉小屋に荷物を置き空身で平滑滝そして豪快な水量を誇る三条の滝を見学し見して来る。三条の滝は水量が豊富で轟音が響き渡り予想外に豪快な滝だった。元温泉小屋に戻りザックを再び背負って十字路に戻らず尾瀬ヶ原の北側のヨッピ川に沿って歩き始める東電小屋に近づいた当りで雨になる。各人ザックより笠を取出して笠を差しての歩行になる 

紅葉の樹林帯の中尾瀬ヶ原に向かう 尾瀬ヶ原を行く 下田代十字路


豪快な三条の滝 三条の滝 平滑ノ滝付近

尾瀬ヶ原を行く ヨッピつり橋を渡り 尾瀬ヶ原で一休み

雨にぬれた木道を淡々と進む今日は尾瀬ヶ原の西の端にある山の鼻に泊まる予定でいたが山小屋は既に満員で、鳩待ち峠まで1時間進む事にする、鳩待ち峠の小屋も同じく満員で泊まれない、し方が無い!!戸倉まで歩こうと気合を入れて雨の中の林道を行く日が落ちて暗くなって来たので懐中電灯を出して足元を照らして歩く、長い林道歩きとなる鳩待ち峠から約2時間戸倉の明かりがちらほら見えて来る戸倉には何件か宿泊可能な旅館があるので満員で断られる事は無いだろう、

でも一抹の不安があったが、宿泊OKと聞いたときはホッとした長蔵小屋を朝の7時出発して丁度戸倉に夕方7時 今日はよくも長い距離を歩いてきたものだ、宿について一息いれ感心する大凡50km歩いた足がガタガタで登山靴を脱いで歩こうとしたが足が思うように立っていられない、早速風呂に入り疲れを癒す 風呂から出ると 幾分足がまともになって来る 夕食を済ませ直ぐに寝る事にする
 

10月12日
 ゆっくりと戸倉を出て沼田より電車で上野に戻り此処で同行の4人と別れて下宿先の那珂湊に戻る17時00分


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