感動の山 槍ヶ岳 乗鞍 
槍ヶ岳山頂の石碑「槍のことば」
1971年8月30日

ルート平面図
省略



ルート断面図  拡大
8月30日上高地→徳沢(テント拍)→横尾→槍沢ロッジ→殺生ヒュッテ(泊)8月31日 殺生ヒュッテ(泊)9月1日→槍ヶ岳→殺生ヒュッテ→横尾→徳沢→上高地⇒乗鞍鶴が池(テント泊)9月2日→乗鞍(剣が峰)乗鞍⇒松本⇒信州新町(泊)⇒扇沢⇒黒四ダム⇒扇沢⇒帰宅

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8月29日朝3人で車に乗り込み上高地に向けて出発する、相模湖を過ぎ笹子トンネルを通過して甲府に入る、あいにくガスが懸かっているので南アルプスや八ヶ岳は望めない。途中で飲み物を買って飲みながらの走行となる茅野を過ぎると左手に大きな諏訪湖が見えてくる、諏訪を過ぎるとカーブの続く登りとなり15分程で塩尻峠に到着する此処で昼食とする食べ物を買って少し山の中に入って休憩と昼食にする。 下のほうにやや四角形の諏訪湖が眺められるその後方には八ヶ岳の峰峰が連なっている1時間程休憩して再び車に乗り込み上高地に向かう塩尻峠よりカーブの連続で、15分程降って19号に入り松本に向かう、松本より19号を左折して松本電鉄の電車の軌道に沿って終点の新島島駅前に車を停めて上高地の案内を見てくる再び走り始める、梓川に沿って山の中に入って行く途中に3ヶ所大きなダムがあり最後の奈川渡ダムの所で小休止とする此処はダムの上を道路が走り展望台となっていてとても景観が良い、 奈川度ダムを過ぎて暫らく行くと信号で40分ほど待たされ、車が連なってしまう始めのうちは車の中で待っていたが10分ほどすると車より出てある人は河原に降りて一服したり、河原で遊んで時間を費やす、前方の車が動き出してきたので車に戻り再び走り始める中の湯を過ぎて釜トンネルの手前で再び信号待ちとなる20分程で信号が変り釜トンネルに入るこのトンネルは粗彫りでそのうえ暗くて急勾配なのでエンジンをふかして通過する。トンネルを抜けて暫らく行くと待望の上高地だ、

 大正池が見えてくる、そして穂高の峰峰!とっても素晴らしい眺めだ大正池の所に車を停めて写真を撮り始めるもう陽は焼岳の山頂に沈んでいた写真を撮り終えて目指す上高地の駐車場に行き車を駐車して登山準備にかかる。テント等を持って梓川に沿って行くと上高地の撮影ポイント河童橋の所に出るゆっくりしたいがまだ先に行くので急いで通過する。小梨平らの林を抜けて明神荘の横を通り抜けて梓川を渡り今日のキャンプ予定の徳沢園に着く上高地より約2時間の歩行となる早足で歩いて来たので少々疲れる徳沢園にキャンプの届をして使用量を払い早速テントの設営に取り掛かる次に食事の準備に取り掛かる、水場で米を洗い始めたが水がとても冷たくて1分も水の中に手を入れていられない程冷たかった。食事を済ませ明日の準備をして後は寝るだけとなる天気は良いらしく星空になっている。

 8月30日 コケコッコー!!ではないが鳥の声が谷間にこだまして朝モヤが漂う朝になる。寝ぼけた顔でテントより出て深呼吸を何度かすると目が冴えてくる、今日は天気は良いらしい、早速朝食の準備をして素早く朝食を済ませる。いよいよ槍ヶ岳に向けて歩き始める早朝の山歩きはとても気持ちが良い、新村橋を過ぎ梓川に沿って歩く、徳沢園を出て約1時間横尾に到着此処は涸沢への分岐点なので多くの登山者がいる、此処にテントを預けて槍ヶ岳に向かう、

 一の俣、二の俣を通って槍沢に入る。一の俣当りより雨となり、槍沢小屋についた頃には本降りとなってきた。此処で暖かい牛乳を飲み体を温める寒かったのでとても美味しく感じた、雨は止みそうもないのでこの先どうするか相談した結果槍まで行く事に決まったので雨の中を出発する。時折雨が止むが再び降ってくる、槍沢の登りは長くて時間のかかる登山道だ雨の中なので余計に歩きにくい稜線の方では雷が発生しているらしく時折音がする、何時しか岩のゴロゴロしている所をどんどん登ると前方上部に目指す槍ヶ岳が見えてくる更に登ると殺生ヒュッテが見えてくるがまだまだ先だ,殺生ヒュッテの200m程の所でT氏がザックを持ってくれるT氏の元気さには関心させられる、雪渓を横切り急な岩場を登り殺生ヒュッテに到着する、時刻は丁度12時00分着だった長い登山で疲れてしまったので小屋の入口で少々座り込んでしまう。
予定では肩の小屋まで行く事にしていたが今日は此処で泊まる事にする、12時に到着したのでゆっくりと休憩が出来る、団体客がいて小屋は大変賑やかだ。夕刻早めの自炊食を済ませる。今日は雨の中長い道程を登って来たので大変疲れる、今夜はぐっすり寝る事が出来る山小屋の小さな窓よりガスに覆われた槍ヶ岳が薄く見える。明日は晴れる事をねがって休みとする。

 
        
徳澤から梓川に沿って槍を目指す 雨の中、二俣から槍沢に向かう  槍沢を登る

  8月31日目を覚まして外を見たがあいにく空は暗く雨が降っている残念だがしかたがない事だ雨の為ゆっくりしている昨日泊まっていた団体客は下山していった。残ったのは我々3人と他に1名計4人になってしまった。昼頃になっても雨は止まず退屈してきたのでT氏と笠を持って外に出るちょいと歩いてくるつもりが何時の間にか稜線に出てしまったので肩の小屋まで行き様子を見てくる目前に槍ヶ岳が聳えてるはずだが、ガスで山頂は見えない肩の小屋には30人程待機している同じく雨で行動を思案しているらしい。

 暫らくして稜線に沿って殺生ヒュッテの裏より下ってヒュッテに戻るこの悪天候は台風の影響らしい、今日も此処に泊まる事にする小屋で寝転がっていると小屋の人からおやつのドーナツが出来たので食べに来なさいといわれたので一階に下りて行き出来たてのドーナツを頂く山に来てこんな美味しいドーナツを食べる事が出来るとは夢にも思いつかなかった、今回の登山で一番の思い出となった一日だった。
        
河童橋 付近 新村橋 河原で休憩

 9月1日今日も天気は曇り空で時々雨になっている、今日は荷物を纏めて小屋に置いて東京より来た人と4人で槍ヶ岳登山を開始する肩の小屋まで30分そこから槍ヶ岳山頂まで岩登りを30分ほどで、第4番の標高槍ヶ岳山頂3179.5mに着くガスが濃くて視界は悪いが時折ガスの切れ間より東鎌尾根が見える。山頂に30分程いたが、とても天気の回復は望めず下山する事にする、 下山途中で槍ヶ岳登山記念に槍ヶ岳に似た石(3キロほどあり)を持ってくる。殺生ヒュッテに戻りザックを引き取り槍沢を下る、時折雲間より陽が指して来る雨が上がったので良かった。下山は登りよりハイペースで歩けるが長いコースだ途中川の水で顔を洗うとても冷たいので気持ちが良くすっきりする槍沢小屋、二の俣、一の俣と過ぎて横尾に到着置いてあったテント等を持って上高地に向かう帰りは新村橋を渡り明神池を通って河童橋に出る

 天気が悪くて残念な気持ちだが上高地に戻ったときは天気が回復して来たので穂高の峰峰が良く見えてくる早速写真を撮る、上高地の駐車場に戻り荷物を積み込み次の目的地乗鞍を目指す。バスセンターでの情報で安房峠は通行できないので白骨からスーパー林道を通って行くか又は前川度まで戻って乗鞍高原経由で行くかの選択となる、とりあえず乗鞍に向かう午後3時を過ぎている。大正池の所に来ると素晴らしい景色なので車を停めて写真を撮る。


 これで上高地とお別れになる難関の釜トンエルを通過して安房峠への右折を見送って前川度まで戻り乗鞍高原経由で乗鞍に向かう途中沢渡を過ぎ前川度より右折して乗鞍方面に進む途中番所と言う所で今夜と明朝の食料を補給して行く、この辺より遠くに乗鞍の山波が見えてくるもうだいぶ陽が落ちてきて乗鞍高原の辺りに来た時は暗くなって来た。今付近一帯はスキー場になるらしく所々にリフトが有る。乗鞍高原を過ぎると道路が悪くなり急な曲がりくねった登りなのでなかなかはかどらない

 もう空は真っ暗になり進むにつれて道が悪くなるとうとう車がオーバーヒートになる、10分ほど休み再び走り始めるが空気が薄い性も在るのか車の出力が出ない。直線コースでは良いのだが曲がりとなると止まってしまうので私とT氏が降りて車を後ろより押して進む事になる、カーブのたびに降りては後押しをして登る苦難の末、乗鞍の鶴が池に到着できる時計を見ると21時30分


 上高地よりなんと6時間30分費やして乗鞍の鶴が池に着く此処は標高2700mに在るのでとても寒い早速テントを張って近くの小屋で水を貰いラーメンを作って食べる、空には星がとっても綺麗に輝いている。食事を済ませてテントに入って寝る事にするが毛布とエアーマットではとても寒さに耐えられず、直ぐに寒さで目が覚めてしまうI氏は車に戻ってしまいT氏と二人で寒いのでテントの中でバーナーを炊いて暖める多少温度は上がったが寒くて眠れず、とうとう夜が明けてくる


        
大正池からの穂高 上高とお別れ 乗鞍





        
松本浄 黒四ダム 黒四ダム


 

大正池より穂高岳 横尾付近 槍沢 槍ヶ岳山頂の碑

 肩の小屋より約40分乗鞍での最高峰剣が峰3036mに着く山頂は360度の展望が楽しめる雲海が広がり素晴らしい眺めになる。雲の上に頭を出した山が2〜3有る又2日前に登った槍ヶ岳も雲間より時折姿を見せる3000m級の山でこれほど楽に登れる山は乗鞍以外にはないだろう、山頂で展望を十二分に味わって下山する肩の小屋まで戻り五の池を回って不動岳と里見岳の間を通って不消の池に出てテントの有る鶴が池に戻る。

 テントをたたみ出発の準備をする昨日登ってきた道を引き返すのだ。登りは時間がかかったが下りはマイペースで2時間もかからず前川度に着いてしまう、松本城に入る道を探して松本市街をぐるぐると回ってしまいやっと松本城に着く。T氏と二人で松本城に寄って見学してくる。こじんまりした綺麗なお城で内部の階段は段差が大きく登り降りが大変だった早足で一回りしてくる。

 松本より私の友人が居る信州新町に向かう松本より1時間30分今日は此処で泊めてもらう事になる。久し振りに風呂に入れる。夕食は信州新町名物のジンギスカン料理だ、腹も空いていたので、とても美味しく食べられる、更に今日は布団に寝られるのだ、昨日の分まで寝る事にしたいが、明日は黒四ダムに行って来るのであまりゆっくり寝ていられない。9月3日朝7時30分出発する大町まで約一時間大町より扇沢まで約30分天気は曇りで時折雨が降ってくる。扇沢よりトロリーバスでダムサイトに行き徒歩でダムに下りる、あいにくの雨模様でダムからの展望は悪く直ぐに引き返す新町に12時に戻る友人のM氏にお礼を言って帰ることにする。長野に出て志賀高原を回って帰る予定でいたが長野より18号線を小諸まで行き韮崎に出て20号線で帰ることになる

 相変わらず雨が降ったり止んだりの天候だ。八ヶ岳の山麓を走っている頃に日が暮れて夜になってしまう。韮崎辺りに来た時に雨が激しく降ってきた甲府を過ぎ相模湖に着いた時はホッとしたT氏を横浜まで送って来たので帰宅したのは12時を少々過ぎていた。


全走行距離 900km     ガソリン 60L            有料道路 1640円
トロリーバス 2700円    殺生ヒュッテ3人2泊 7090円    徳沢テント代 600円
一人当たり約6000円


















 
乗鞍山頂 乗鞍山頂 穂高方面 黒四ダム 松本城
9月2日太陽が昇り暖かくなって来た。この時ほど太陽のありがたさを強く感じた事はなかった。朝食を済ませてから乗鞍山頂を目指す、直ぐ目前の富士見岳に登り肩の小屋に行き朝日岳を越して剣が峰に向かう途中神戸より来た3人と自転車で剣が峰3036mに行って来た人と逢う、なだらかな山だが自転車で登るには相当苦労して登ったのではと感心させられる。

 肩の小屋より約40分乗鞍での最高峰剣が峰3036mに着く山頂は360度の展望が楽しめる雲海が広がり素晴らしい眺めになる。雲の上に頭を出した山が2〜3有る又2日前に登った槍ヶ岳も雲間より時折姿を見せる3000m級の山でこれほど楽に登れる山は乗鞍以外にはないだろう、山頂で展望を十二分に味わって下山する肩の小屋まで戻り五の池を回って不動岳と里見岳の間を通って不消の池に出てテントの有る鶴が池に戻る。

 テントをたたみ出発の準備をする昨日登ってきた道を引き返すのだ。登りは時間がかかったが下りはマイペースで2時間もかからず前川度に着いてしまう、松本城に入る道を探して松本市街をぐるぐると回ってしまいやっと松本城に着く。T氏と二人で松本城に寄って見学してくる。こじんまりした綺麗なお城で内部の階段は段差が大きく登り降りが大変だった早足で一回りしてくる。

 松本より私の友人が居る信州新町に向かう松本より1時間30分今日は此処で泊めてもらう事になる。久し振りに風呂に入れる。夕食は信州新町名物のジンギスカン料理だ、腹も空いていたので、とても美味しく食べられる、更に今日は布団に寝られるのだ、昨日の分まで寝る事にしたいが、明日は黒四ダムに行って来るのであまりゆっくり寝ていられない。9月3日朝7時30分出発する大町まで約一時間大町より扇沢まで約30分天気は曇りで時折雨が降ってくる。扇沢よりトロリーバスでダムサイトに行き徒歩でダムに下りる、あいにくの雨模様でダムからの展望は悪く直ぐに引き返す新町に12時に戻る友人のM氏にお礼を言って帰ることにする。長野に出て志賀高原を回って帰る予定でいたが長野より18号線を小諸まで行き韮崎に出て20号線で帰ることになる

 相変わらず雨が降ったり止んだりの天候だ。八ヶ岳の山麓を走っている頃に日が暮れて夜になってしまう。韮崎辺りに来た時に雨が激しく降ってきた甲府を過ぎ相模湖に着いた時はホッとしたT氏を横浜まで送って来たので帰宅したのは12時を少々過ぎていた。


全走行距離 900km     ガソリン 60L            有料道路 1640円
トロリーバス 2700円    殺生ヒュッテ3人2泊 7090円    徳沢テント代 600円
一人当たり約6000円