感動の山 乾徳山 
乾徳山山頂で富士山をバックに記念写真
1973年8月4日
ルート平面図
省略



ルート断面図 拡大
八王子⇒塩山⇒徳和→国師が原→乾徳山→牛首→七ツ釜五段の滝→西沢渓谷入り口⇒塩山


4日の夜八王寺発1:21分の夜行列車に乗り塩山駅まで行く塩山駅到着2時58分列車は意外と混雑していたが途中で座って行ける。今日は調子が良くない。塩山駅よりバスターミナルまで行くと何時もの様に相変わらず登山客でターミナルはいっぱいだった。バスの発車時刻はまだまだなので以前と同様に食事でもしようと喫茶店に入ってコーヒーを飲む

 コーヒーでは腹の足しにならないので喫茶店を出ると目の前にラーメン屋があったのでラーメンを食べる事にする。やはりラーメンを食べたら腹の調子が良くなって来た、どうやらバスの発車時刻が迫ってきた、バスが入ってきて登山者がドサドサと乗り込んでゆく。バスに乗り込むと直ぐに発車する。3時30分発。塩山より約50分終点の徳和に着くバスを降りると直ぐに歩き始める、



 あたりはまだ暗く星が良く見えるので天気は心配ないようだ。懐中電灯を頼りに徳和の部落を進む30分程行くと民家が途切れて林道となり暫らく行くと右手に乾徳山登山口がある、此処からジグザグの登山道を登り始めるオソバ沢に沿って樹林帯の中を登って行く登山口より1時間30分で錦水晶と言う水場に出る寝不足で調子が出ないので此処の水で顔を洗う、

 汗をかいていたのでとても気持ちが良かった、しかし寝不足の調子は変らない。更に続くジグザグの登山道を登る、再び顔より汗がおちる、後方より小学生や大人の登山者が続いて登って来る。今日は調子が出ない、後方より来た小学生の子に追い越される元気の良い子達だ、



どんどん高度を増して行くと幾らか緩やかな登山道となり視界が開けて国師が原に出る目前に目指す乾徳山が見えるその麓には山小屋が二件軒を並べている。大平小屋と高原ヒュッテ、此処で絞りたての濃い牛乳を飲ませてもらう。甘味がありとても美味しい牛乳だった。空もだいぶ明るくなって来て雲海上に浮かぶ富士山が見えて来る、此処国師ガ原は草原と言った感じの所でゆっくり休憩を取りたくなってしまう。

 陽が登ってきて廻りが良く見えるようになる。山小屋の所からは再び急な登りとなり、道満尾根(稜線)まで一気に登ろうと張り切って行くが続かず途中で休憩になってしまう。尾根が近くに見えたのだが意外と距離が長かった。再び尾根を目指して登る10分程で稜線に出る、眺めが良いので又此処で休憩にする此処からは満尾根の道を合わせて乾徳山の登りとなり此処からは先ほど休憩した国師ケ原一帯が良く見える牛乳を飲んだ山小屋も小さく見える。


 サー!出発、乾徳山頂目指して元気良くあり着始める、調子もだいぶ良くなって来る此処からは大きな岩と岩の間を縫って岩を攀じ登って行く、途中から千葉より来た人と一緒になり暫らく話しながらの登山となる。大きな岩を越える所でT氏がすべり落ちてしまう、たいした落差でなかった事と背中のザックがクッションとなり幸いした。しかしザックよりカメラ、レンズ等が飛び出してしまい傷がついたが機能には支障がなかったので、一安心。

 今度は慎重に岩を登って行く40分程岩を登ると展望の良い所に出る山頂は15mほど先にある岩の上だ此処には鎖が設置してあり鎖に捉りながら登って乾徳山山頂2016mに到着。8時00分、天気は良好、展望は360度、抜群の良さ正面に富士山、左に大菩薩連山、奥多摩の山、奥秩父の山波には以前登った金峰山の五丈岩が確認できる、

 そして八ヶ岳の頭だけが見える、更に左に南アルプスの甲斐駒ケ岳、北岳と続く、そして富士山とまさに360度の展望だ、此処でゆっくりと山頂の気分を味わっての朝食とする、山頂はあまり広くない所で岩がゴロゴロしている、登山者が25人程登って来ている。我々と同じく夜行で来たらしく同様に朝食にしている。全員で記念写真を撮る、何と言っても白く広がる雲海の素晴らしさは何時まで眺めていても飽きない、

        
国師が原 牛首付近 山西沢渓谷


 山頂で1時間程休憩後西沢渓谷を目指す。予定では乾徳山を往復する予定でいたが未だ時間が早いので西沢渓谷周りに変更する。乾徳山の北側を降りる南側と同様に岩場が続く、10分程で岩場を過ぎて木立の中の道となる小さなピークを2〜3越えると笠盛山山頂に出る、あまり展望は無く乾徳山の頭が幾らか見える、笠盛山を越して行くとだんだん針葉樹林帯になって来て倒木に苔が茂っている、

 この辺りも未だ自然の原生林が残っている。乾徳山より約一時間黒金山の腹部に出る此処から黒金山山頂を通らず巻き道を牛首方面に向かう、踏み跡が無く蔓がおい繁っていてハッキリとした登山道ではないがどうやら近道が出きる、1時間程で牛首に出る、空の雲の動きがおかしくなって来る、どうやら雨になって来るらしい、休憩を取らずに早足で歩く2〜3のピークを過ぎると急な降りとなって2時間30分時間程降ると西沢渓谷の不動小屋に出る。

 途中には石楠花の群落があり花の時期に再度訪れたい所だ、不動小屋に着いた時には膝がガクガクになってしまって小屋に通じる階段では思うように足が動かなくなってしまいやっとの思いで小屋に辿り着く。不動小屋でジュースを買って喉を潤し30分程休憩にする。休憩後直ぐ近くにある西沢渓谷で一番の見所の五段の滝七釜を見に行く沢に沿って降って行くと登って来る人のみでどうやらこの道は一方通行になっているらしい、

 後で解ったのだが此処西沢渓谷は周遊コースとなっていて往路は沢を登り復路は軌道後を利用して戻ってくるのが定着している。シーズンの混雑を考えると一方通行は納得する、山でも一方通行とはちょいと疑問が残る。幸い登って来る人が少ないので西沢渓谷一番の見所の五段の滝七釜所まで降る、五段の滝七釜は確かに見応えがあり早速カメラに収める。

 不動小屋まで戻り軽便起動の所まで登り軌道後を歩く、山腹を巻いている道で起伏が無いが沢を登る道より長いが楽な歩きだ。バスの時間に合わせる為、早足での歩行となり、時々駆け出したりして1時間40分程で西沢渓谷名物ナレイ沢の吊橋に出る、

 この吊橋は高さがあり長いのでスリルがある、吊橋を渡り目の前にある茶店で休憩とする喉が渇いているのでサイダーを買って飲む、バスの時刻を調べると1時間以上あるのでタクシーを呼んでもらう事にする40分程してタクシーが来るタクシーに乗り塩山に向かう。

 昨日は夜行で来たので寝不足なのでタクシーに乗って暫らく行くと皆うとうとと眠ってしまう。恵林寺の横を通過して塩山駅に到着、素早く切符を買ってホームに入ると直ぐに列車が入ってきて。グッドタイミングだ、車内は満員で当然立って行く、西沢渓谷に行って来た二人の登山者と車中西沢の話となり色々の情報を得る事が出来た、どうやら私たち4人が乗れなかったバスに乗って来たらしい。

 タクシーで着たので塩山駅でバスに乗っている乗客と一緒の電車となった。八王子で車内で知り合った人と別れて帰宅したのが7時となった。長い歩行で足が痛くなってしまったが楽しい登山となった。



八王子→塩山 380円    塩山→徳和 160円   コーヒー 250円
ラーメン   200円    牛乳     60円   ジュース 250円
サイダー   100円    タクシー  525円  (2100円)
費用合計=2405円









        
伊豆が岳山頂