八王子⇒松本⇒信濃森上⇒栂池→栂池ヒュッテ→天狗原→乗鞍→大池山荘(泊)小蓮華→三国境→白馬岳→杓子岳→白馬槍→槍温泉(泊り)→猿倉⇒白馬⇒信濃森上⇒八王子
最近では珍しく八王子を朝発のアルプス1号にて行く
松本までは混雑していて座ることが出来なかったが松本から大糸線に入ってからは指定席車両で300円払って座って行く
天気はあいにく悪いがあめにはならないのが幸いだ12時30分信濃森上に到着 駅前でタクシーを捜したが見当たらず
電話でタクシーを呼ぶ事にする
信濃森上駅より栂池に向かってスキー場になっている斜面をどんどん走って行く
1時間ほどで林道の終点に着きタクシーを降りて歩き始めると直ぐに山小屋がありさらに行くと右手に栂池ヒュッテが
有る天気はいくらか回復しているが周りの景色は望めない栂池ヒュッテの左リ手方向には尾瀬と同様に木道が一周している
栂池湿原が広がっている。
栂池ヒュッテで登山開始の準備を済ませ歩き始める栂池ヒュッテ前の湿原地帯を過ぎると
登り道となり息が苦しくなる...一休みして再び歩き始める。高原と言う感じが強いところを約一時間ほど登ると天狗平と言う平原にでる
小谷から風穴大池経由の登山道と合流している
この当りは池唐が多く点在する又この上方の乗鞍岳の斜面には雪渓があり
雪渓を上り詰めたところは又一段と高い台地になっている日が沈み当り一面薄暗くなってくるどうやら今日一日曇り空で
雨が降らなかった事は幸いだった 今日の宿泊予定の白馬大池山荘に近くなったしお腹もすいてきたので たまには
小屋以外のところで食事にしようと乗鞍岳の平坦な山頂で夕食とするラーメンカップヌードル パン等を食べてから
温かいお茶を飲み休憩とする
一時間程かけての食事が終った頃にはもう空は暗くなっているあまり遅くなると困るので
大池山荘に向かう十分休憩したので足取りも順調に進み20分ほどで大池がいくらか周りの光を反射して輝いている
大池の後方に明かりが見えてくる池のほとりの道となり数分で大池山荘に辿り着く宿泊名簿に記入して食事は朝食のみを
予約する小屋に荷物を降ろして今日一日を振返ってみるあまり天候には恵まれなかったが楽しい行程だった。
夕食は途中で済ませてきたので後は寝るだけ 明日は好天になることを願い今日はこれで寝る事にする(白馬大池山荘泊)
8月25日朝4時に起きる天気は良好 早速カメラを持って山小屋前方の高台に登り ご来光を仰ぐ 何ともいえない気持ちの良い朝になった 日の出と反対側に
大日岳から北方面に連なる山脈が朝日に反射して輝いている。30分程して山小屋に戻るとタイミングよく朝食の支度が出来ている
しかし体調があまり良くないので食事が進まないがどうにか食べ終わる でもお茶がとても美味しかった 食事を済ませて
直ぐに出発準備をする 暫くして外に出るともう既に陽はだいぶ高く昇っている 目前の大池が陽に反射して輝いている、
此処は雲上の池の辺にある山小屋で最高の環境だ ゆっくりしていたい所だが大池山荘を後に登山開始とする、
天気も良い、 気持ちも良い、足取りも軽く雷鳥坂を小蓮華岳(白馬岳方面)に向かって登って行く 登るにつれて展望が良くなり感動の登山となる
目指す白馬岳は小蓮華岳の影になっていて姿は見えない 登山道が急になり息も激しくなる 白馬大池山荘を出て約一時間前方に
白馬三山が見えてくる 感動の一瞬 しかし後方の山波は雲が掛かっていて見えない
上空も雲が多くなって来ている 午後は天気が崩れてくる事が予測される 苦しい登りだったがどうやら小蓮華岳山頂2769mに到着 同行の3人はもう
既に山頂で休憩している私が最後になってしまった此処で10分ほど休憩する 白馬、杓子、鑓、唐松と連なる山脈が
雲の中に消えて行く。
此処からは降りとなり降りきった所が富山、新潟、長野の3県の堺となっている三国堺で雪倉岳方面の
分岐点になっている 雪倉岳分岐を右に見送って今度は白馬岳の登りとなる白馬岳山頂は目の前だが急な道となり苦しい登りとなる
同行の3人はもう既に白馬岳山頂付近に到着している、
マイペース=ローペースで登る 右手には一目で剣岳と解る岩峰が
黒部峡谷を挟んで一際高くそそり立っている 大いに景色を堪能しながらの登山なので自然とスローペースになる
空の雲行きはだんだん悪くなって来る2時間ほど経つと剣岳は完全に雲の中に消えてしまう いつも思うことだが山の
天気は変わり易い...空の色が青色から灰色にと刻々と変化して行く
白馬岳山頂2933mに到着した時には雨が降り
出しそうな雲行きになっている 何時もなら山頂でゆっくりと休憩とする所だが 早々に山頂を後に白馬山荘に向かう
自然と早足となり白馬山荘に着いた途端に大粒の雨が降ってくる タイミングよく雨になった。急いで炊事小屋に駆け込む
丁度お腹も空いて来たので昼食とする各人ザックより食料を色々取り出し準備開始
私も携帯コンロを取り出してお湯を沸かす
用意をする。さてと お昼は何にしようかなーと言うと ラーメン、パンにしよう カップヌードルがいいなと色々な
声が返ってくる まずは インスタントコヒーを取り出し各々コップに砂糖とコーヒーを入れてから沸騰したお湯を各人の
コップに注ぎ掻き混ぜて出来上がり 一口飲むと全員口を揃えて おいしいー! と言う コーヒーを飲みながら又お湯を沸かす
今度はF氏が持ってきたインスタント鳥釜飯を作る
作ると言ってもお湯の中に10分間浸けておけば出来上がり
全員に分けて味わってもらう 以外にいける味だ 残ったお湯で今度はラーメンを作る事にする ねぎ、たまねぎ、
キャベツを細かくして入れる 次にラーメンを入れて3分程度沸騰させれば美味しいラーメンの出来上がり
作ったものは全て食べてしまう食事と休息は十分出来た、しかし外は雨が止みそうも無い
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小蓮華岳から白馬を望む |
雪倉岳を望む |
黒部峡谷越に見る剣岳 |
白馬大池より雷鳥坂を行く |
今日はこれから雨の中を歩く準備をしての出発となる
山小屋から外に出てみると視界は悪い180mから300m程度しかない、雨の中を杓子岳に向かう 杓子岳は稜線から外れて
横っ腹を横切って行くので直ぐに次の峰 白馬鑓岳の登りとなる、この辺りには雷鳥が多く見られる 近づくと
直ぐに逃げてしまうがS氏は素早く追いかけて雷鳥を捕まえて来る、
飛ぶことが出来ない鳥なので外敵のいない
高山にしか生息していないので普段はあまり見ることが出来ない。写真に収めて直ぐに放してやる、
今回最後の登りとなり 20分ほどで白馬鑓岳2903mの山頂に到着、全員雨にぬれているので休憩もしないで直ぐに
温泉のある鑓温泉小屋に向かう
10分ほど稜線を下ると左手方向に稜線から分かれて鑓温泉への分岐道があり
此処で小休止とする 腹も空いてきているのでザックよりパンを取り出して食べ始める 雨で視界も無く
止まっていると寒くなるので10分ほどで稜線より分かれて鑓温泉に向けて下山する。
180m〜300m降った所で 再び雷鳥に出会う この当りは大出原のお花畑らしい 雨が止み空が幾らか明るくなり時々青空が見えてくる、
此処で暫く休憩とする、小休止のつもりでいたが 後は降るのみなので自然と気が緩み1時間程遊んでしまった
後は鑓温泉小屋に泊まるだけなので急にのんびり気分に成ってしまったのだ 稜線の標識に記してあった
時間だともう既に鑓温泉に着いている時間になっている 草の生えているガレ場を降って行く長い降りが淡々と続く
また雨が降り出してくる 暫く下ると林の中に入り急な降りとなる 所々にクサリが取り付けてある
慎重に鎖場を下る 鎖場を過ぎると今度は雪渓があり 雪渓をくだって行くと方向が違う事に気づき
直ぐに引き返して元の道を降ると直ぐに鑓温泉小屋に出る鑓温泉は日本で一番標高が高い所にある温泉と記してある
4人ともども頭より水を被った様に雨にぬれた状態で鑓温泉小屋に入る
丁度山小屋では食事の最中でその中に 入って行ったので笑われてしまう、よほど哀れな格好をしていると見られたらしい 私たち4人は先ず雨を拭い
身なりを整えてから食事とする 長い時間雨の中を歩いて来たので温泉で体を癒す事にする 早速名物の
日本一高い所(2100m)にある鑓温泉に浸かりに行く山小屋の直ぐしたの登山道脇に5m四方の露天風呂になっている
お湯は乳白色で匂いはあまり無い 山に来て温泉に入るのはこれが初めてとなる 何ともいえない気分と
充実感があり大いに生き返った気分 余談になるがこの時の事がきっかけで後々山と温泉とビールが
ワンセットに成ってしまった この時は喉が乾いたのでビールではなくコーラで喉を潤したが何時の間にか
ビールになっている。9時の消灯までまだ時間が有るので4人でトランプで時間を費やす。今日はゆっくりと休めそうだ。
8月26日朝目を覚まして空を見るとあいにく外は雨だ
しかし今日は降るのみなので慌てる事無く下山する事にする 朝食を済ませ各自ザックに荷物を詰め込んで鑓温泉小屋を出る
降り初めてから2、3の雪渓を横切って林の中の道を回るように降り さらに降ると雨が登山道を川のように流れている所を暫く歩く
鑓温泉小屋を出てから約2時間30分林道に出る
林道を5分程度下ると猿倉山荘に到着する 猿倉山荘はバスの
発着場となっているので小屋の中は登山客で混雑している 雨でぬれた雨具を整理していたり暖かい飲み物を飲んで
休憩している 私たちも雨具をしまい寒くなったのでお湯を沸かしてコーヒーを飲もうとしたがコーヒーが無いので
砂糖を混ぜたミルクを飲む
ミルクを飲んで体を温めていると臨時のバスが出るとの案内がある登山者が多いので
増発したらしい 私たちも臨時のバスに乗り白馬駅まで行く 猿倉バス停より約一時間白馬駅に到着する
切符を買って列車がくるまで待っていたが次第に混雑してくる白馬駅は各方面よりバスが到着する駅になっている
為バスが着くたび駅は混雑してくる
これでは座席の確保は出来そうも無いので 時計を見るとまだ
十分時間があるので一つ先の""信濃森上までタクシーで行き信濃森上から列車に乗り込む
うまい具合に4人1ボックスに座れる 次の白馬駅には大勢並んでいる さすがに良いアイデアーだった
白馬から信濃森上のタクシー代320円で1人当り80円 安い座席指定券になった。4人1ボックスなので
トランプゲームなどで遊びながらアルプス○○号で帰路を辿る
八王子 1510円 白馬大池 880円 栂池ヒュッテ
白馬大池小屋朝食のみ 2440円 白馬鑓温泉小屋素泊 2400円
猿倉 370円 白馬駅 320円 信濃森上 1510円 八王子
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