感動の山 硫黄岳 
赤岳鉱泉小屋から
1978年2月18日
ルート平面図
省略



ルート断面図 拡大
相模湖IC⇒勝沼IC⇒韮崎IC⇒南諏訪⇒実の戸口 →美濃戸山荘→赤岳鉱泉小屋(泊)→硫黄岳→赤岳鉱泉小屋→実の戸口⇒帰宅

 


朝7時出発一路八ヶ岳に向かう F氏が用意してくれた車に乗り込む。 電車で行く案も出たが色々と話し合った結果車で行く事に決定したのだ。 大きな理由となったのは交通費が約半分になるからだ搭乗者は4名話が弾み気が付くと相模湖を通過となっている中央道に8時40分入る、 天候はあまりよくないが雨になることは無さそうだ勝沼ICを出て甲府バイパスを通過何時もなれた所だ、

 韮崎から再び中央道に入る一部、 未完成のため、この辺りから眺めが良くなってくる南アルプスは上部が雲に包まれていて、薄ぼんやりしているが目指す八ヶ岳は如何にか 山頂まで確認できるが次第に雲に隠れそうな状態だ中央道より出て富士見駅前の写真屋で6X6のフィルムを購入したが期限切れのフィルムなので 半額にしてもらう途中畑の中のカーブになっている所が凍っていてスリップしてしまい、

 あわや!ガードレールに衝突寸前となる、 慎重に運転してゆく事になる、茅野にてみかん等の食料を少々買い込んでから、美の戸口に向かう、だんだんと雪景色となり 美の戸口から先は雪道となりチェーンを取り付けての走行となるしばらく行くと河原に出て走行するのが難しいので美の戸口に引き返して 車を置いて歩くことにす


        
大同心をバックに祈念撮影 男硫黄岳山頂 赤岳と阿弥陀岳

 12時30分雪道を美の戸山荘に向かう、林道に沿って緩やかなのぼり道を行くと だんだんと積雪が多くなってくる約1時間美の戸山荘に到着、ここで昼食とする。うどんを食べてからお茶にして 腹ごしらえをする14時ちょうど再び雪の林道を行く天気は曇り、時々晴れ、黒くて低い雪雲が西方より移動してくる、

 時折雲間より青空がぽっかりと姿を表すそして太陽の光が雪面に届くと辺り一面に輝き乱反射する 雪山での感激する一コマになる 林道が終わりになり今度は沢に沿って登り始める、美の戸山荘を出て約1時間30分憧れの岩峰、大同心が視界に飛び込んで来た 暫らく行ってからF氏はザックを降ろしてカメラを取り出す 

 本日の宿泊予定の赤岳鉱泉小屋も見えて来たので安心して カメラを目前の岩峰に向けてシャッターを切っている、天候は相変わらず曇り、時折雪がぱらついてくる、 16時30分赤岳鉱泉小屋に到着する、小屋の周りにはカラフルなテントが15張りほどあり登山基地の色合いが濃く感じられる。 横岳直下の赤岳鉱泉小屋に入りザックを降ろしてカメラだけ持って外に出る、

 とても寒く気温はおそらくマイナス15度以下になっているだろう、 20分ほど辺りの写真を撮っていると、体が冷えてくる、小屋に戻り暖かいコーヒーでも飲もうとして用意を始めるとすぐに山小屋での食事の連絡がある、 すばやく食堂に行くと今日のメニューはカレーライスだ、好物なので2杯食べる、これで腹の準備はOk あとは寝るだけ...

 部屋に戻ってコタツに入り荷物を整えていると○○氏が先ほど用意始めたままになっているコーヒーを持ってきてくれる、 コタツに入りながら食後のコーヒー...大いにくつろげるコタツを中心にして回りに布団が1/3程コタツに入る形で敷いてある、 布団に入ると足の方がコタツの中に入れられるのでよく眠れそうだ一つのコタツに4人〜5人なので意外とゆったり寝られそうだ、  隣の人達と話をして見ると明日は赤岳に向かうとの事で硫黄岳」に向かうのは私たち4人だけみたい、外は暗くなり気温もぐっと低くなってきた  窓ガラスには氷の結晶が花のように付いている8時消灯  

 2月19日6時30分に食事を済ませて登山準備7時10分 小屋を出発硫黄岳目指して登る、小屋の裏より急な雪道を行く 右手の横岳の腹から突き出たような特異な大小の岩峰 (大同心、小同心)が間近に迫ってくる用だ 途中視界の良い所で何度かカメラに収める 

 天気はうす曇だが視界は良いので まあまあの状況だ 樹林帯の中を行くと時折合間より赤岳2899m、阿弥陀岳2805mが大きく右手方向に見えてくる 暫らく樹林帯の雪道をジグザグに登り頭上が開けてくると樹林帯が終わりとなって目指す硫黄岳から伸びている

 稜線(尾根筋)に出る此処までくると遮る物が皆無なので素晴らしい眺めが得られる、360度の展望  遠く南アルプス、中央アルプス、北アルプスと各峰峰が連なっているのがはっきりと望める、 何と行っても目前の赤岳2899m、中岳、阿弥陀岳2805m その後方に権現岳2715mの頭が見える あまりにも景色が素晴らしいので小休止とする、しかし遮る物がないことは反面 風が直接当たるので寒さが身に凍みる

 稜線場にて各人思いのままに撮影を済ませサアー 目の前の山頂まで出発と言うと寒いから此処でもういいよとの声が返ってくる 未だ時間も早いし目の前が硫黄岳の山頂なので一人で山頂まで往復してくる山頂2760mからの展望は一段と良く 十二分に感動し満足感を得られる、やはり山頂はいい物だしかし風も一段と強くなって来たので写真を撮り10分ほどで戻ることになる、

 稜線で3人と合流して暫らくしてから往路を鉱泉小屋に下山する天候が徐々に悪くなってくる降りは約二分の一の時間で 鉱泉小屋11時30分にたどり着く。小屋での休憩は5分程で喉が渇いたので牛乳を飲むとても美味しかった これで喉が潤される  直ぐに往路を美の戸口に降る14時30分車の置いてある美の戸口に到着是より帰り道は車でたどる。振り返れば硫黄岳の姿は見えず 雪雲に覆われているが感動の山!硫黄岳の姿はハッキリと瞼の奥に消えることなく映し出されてくる