感動の山 蓼科山 
蓼科山頂
2000年9月15日
ルート平面図
省略



ルート断面図 拡大
佐久⇒望月温泉⇒大河原峠→前掛山→将軍平(蓼科山荘)→蓼科山頂ヒュッテ→蓼科山山頂→将軍平→馬返し→一の鳥居→林道→大河原峠⇒望月温泉⇒佐久

 

 佐久より望月町に入って春日温泉経由(鹿曲川林道)大河原峠まで行く途中臼田方面からの道と合流する地点に点在する蓼科仙郷都市と書かれた別荘地帯を過ぎ大河原峠に着く峠には売店があり車が20台ほど駐車してある此処に車を停めて登山準備。此処大河原峠は双子山と蓼科山の間にあり両方の登山口となっている。

 今日は蓼科山を目指して草原状の大河原苑地と標識に書かれている平坦な路をしばらく行くと針葉樹林帯の登山道となって傾斜もきつくなって来る。樹林帯の中で小休止して体力を回復させ再び樹林帯の中を登って行くと枯れ木が多くなって来て登山道も平坦になり前掛山の山頂付近に出る。木々の合間に目指す蓼科山が見えてくる、平坦な路をしばらく行くと明るく開けた将軍平の蓼科山荘に出る。

 蓼科山荘前で30分ほど休憩(お土産を見つける)いよいよ目前に迫る溶岩のドームにチャレンジ!大きな岩が露出する間を縫って行くと大きなドームの壁に突き当り、大きな岩が露出する急斜面を這い登る20分ほど苦しい急な露岩だらけの登山道を登ると、山頂を巻くようになり緩やかな登山道となると前方に蓼科山頂ヒュッテが見えてくる。

将軍平に建つ蓼科山荘 蓼科山頂ヒュッテに到着 標識と後方の北横岳 八ヶ岳全容

 蓼科山頂ヒュッテを通過して山頂の一角で昼食にする、蓼科山山頂は野球場より広い溶岩台地で何処が山頂だか解からない。溶岩に越を降ろして抜群に良い眺めを堪能する、直ぐ隣りには手の届きそうな位置に北横岳が有り後方には八ヶ岳の峰峰、天狗岳、硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳、...はっきり確認できる。こんなに素晴らしい展望を味わいながらの昼食なんて普段は叶わない事で、苦しい登山道を登って来て初めて味わえる感動の山になる

 昼食後山頂の奥、方位板が有る所まで行く山頂の真ん中を横断して行くのだが溶岩に阻まれて、歩きにくい、方位板の有る所まで来ると雲が激しく湧いてきて、飛んで行き、雲の合間より眼下に白樺湖が見える。此処でも十分に山頂の展望を楽しんで蓼科山頂ヒュッテまで戻る。ヒュッテの近くに蓼科山頂2530mの標識が有り標高が高いことが解かる。

 蓼科山頂ヒュッテに別れを告げて再び急な登山道を将軍平に有る蓼科山荘まで降る。将軍平から下山道を御泉水自然園方面の一の鳥居(蓼科山7合目)の林道夢の平線に出て、林道を大河原峠まで歩いて帰るコースをとる事にする。将軍平を後に下山道を行くと次第に路が荒れてきて(台風の影響らしい)急な降りが長く続く、鉄砲水で流された沢みたいに成っている1時間ほど降ると緩やかな登山道となって樹林帯の中を行くと広い駐車場が有る林道に出る(一の鳥居)

 林道際に有る休憩舎で休憩する。長い足場の悪い登山道を降って来たので疲れも溜まって来ている。予想以上に長くて時間がかかった。休憩後大河原峠まで林道を歩いて戻り始める、始めのうちは足取りも乱れることが無く、話しながら楽しく林道を歩いていたが、次第にペースが落ちてきて、話し声も少なくなって来る...もう既に1時間以上歩いているが、まだ目的地大河原峠は先のようだ日暮れも過ぎて暗くなってくる、懐中電灯を出して歩き続ける、疲れも限界になってくる、Tさんの足取りが重くなってきたので林道際で休憩する。

 車の置いてある大河原峠はもう直ぐ近くらしいのでIさんとHさんの二人で先に行き車で迎えに来てもらう事にする。無線機を用意して交信しながら待つことにする。15分ほど待っているとヘッドライトの灯りが見えてきてホッとする。車に乗り込み帰路を辿る。予想外の道のりだったが頑張って歩くことが出来た。本当に皆さんお疲れ様でした。

 大河原峠を過ぎて、林道を降る、佐久に戻る途中にある春日温泉に寄って、温泉に浸かって疲れを癒して帰ろう!全員思うこと一致する、登山後は温泉に限る...そしてビールの旨さは格別だ。春日温泉に着いたのは8時を過ぎていたが入れてもらうことが出来てホッとする。温泉で生き返り無佐久の山荘に辿り着く。