感動の山 日光白根
混雑する白根山頂
2002年7月20日
ルート平面図
省略



ルート断面図 拡大
日の出IC⇒沼田IC⇒丸沼高原⇒ペンション「コスモス」(泊) ⇒丸沼高原山麓駅→山頂駅→大日如来→七色平分岐→直登コース→君待岩→日光白根山頂→弥陀が池→七色平→ 大日如来→山頂駅→山麓駅→ペンション⇒沼田IC⇒日の出IC

 

 7月19日夜8時ごろ高尾で待ち合わせて一路、沼田方面に向かう圏央道、日の出ICより高速道路に入って鶴ヶ島JCより関越道を行き沼田ICで一般国道を金精峠方面に向かい、夜の11時ごろ今日の宿泊予定のペンション「コスモス」に到着する。此処は半泊といって夜遅くなっても泊めてくれるペンションで大いに助かる。仕事を終えてから出発しても泊めてもらえるので利用価値があり、さらに値段も格安なので此れからも、大いに利用したい。寝不足にならないで翌朝早くから登山開始できるので行動範囲が広がる。温泉に入ってから直ぐに床に着く。...

 20日朝7時に出発お昼のお弁当を作ってもらい、車で5分ほどの日光白根ゴンドラ山麓駅まで行きゴンドラで約15分標高2000mの山頂駅まで一気に登ってしまう。ゴンドラからは上州の山々が見渡せて十分楽しめる。山頂駅の有る所は広い台地状になっていて目前に日光白根山の岩峰が聳え立っている。此処で水を補給して針葉樹林帯の中に出来た広い登山道を行く。

 20分ほど平坦な道を行くと森林帯の狭い登山道となって次第に傾斜が大きくなってくる。血の池地獄の分岐を過ぎると急登になり大日如来の石仏が出て来ると平坦な道となり七色平の分岐に着く。山頂駅より約1時間。七色平からは樹林帯の中を30分ほど登ると岳樺の白い幹が目立つようになって来ると森林限界を抜けて岩壁の下に出てがれ沢を横切ってゆく。

 視界が開けて休憩には丁度良い所なので20名ほど休憩をしていたが、何時岩が崩れて来るかも知れないので早々に通過する。一旦岳樺の林に入って一登りする。この林の中にはハクサン石楠花や、アズマ石楠花が見事に咲いている。林を過ぎると砂礫や草原の斜面となって眺めが良い登山道になる


標高2000mのゴンドラ駅 君待岩からの眺め 弥陀が池へ急降下 眼下の五色沼

岩場の登山道には、>鮮やかな黄色の花を付けたイワオトギリソウの群生が続き、苦しい登りに一時の清涼感を与えてくれる。しばらく高山植物が群生する草原状の斜面を登ってゆくと砂礫の斜面となって森林帯より登って来る道と合流して目前に白根山山頂が迫ってくる。岩場の道を一登りすると日光白根山山頂のの一角に出る。山頂付近は大勢の登山客で賑わっていて丁度昼時なので各々山頂の景色と昼食を楽しんでいる。

 2578mの奥白根山頂は狭いので隣の静かな岩峰で山小屋で作ってもらったお弁当を広げて昼食にする。山頂より目前に日光男体山と中禅寺湖が望め直下には五色沼、と弥陀が池がコバルトブルーの水を光らせている。今日は天気が良く雨の心配がないので山頂でゆっくり休憩する。しかし登山者が多いのには予想外だった。

 ゴンドラの開通が大きな影響しているのだ。山頂駅より2時間で日光白根2578mの山頂に立てるのは登山者にとって大きな魅力だ。しかし登山するには十分な準備はして登ろう。山の天気は変わりやすく気温も変化が激しいので。

 山頂で十分休憩をしたので弥陀ヶ原目指して急な岩場の降りを慎重に降りてゆく登って来る登山者とすれ違うのに所々で待機しながら交互に通過してゆく。登山者が多いので一列になって足並を揃えて降ってゆく。20分ほど降ると幾らか傾斜が緩やかになって周りを眺めるゆとりが出来、一面にハクサン石楠花の花が群生しているのに目を移せる。

 前方右に五色沼、前方左に弥陀が池を見ながら降ってゆくと次第に石楠花の群生からカニコウモリの群生に変わってきて弥陀が池の分岐点に出る。今回の大きな目標の一つでシラネアオイを見に来たので弥陀が池湖畔を巡ってくる、しかし目的のシラネアオイはまったく見られなかった。...残念...

 弥陀が池分岐に戻り七色平ら目指して下山道を行く、緩やかな明るい登山道を行くと次第にシラビソ等の針葉樹林帯に入って行き岩の露出した急な降りになる。30分ほど足元に注意しながら降ると平坦な道となり七色平の分岐となる。

 七色平らに向けて平坦な針葉樹林帯の中を行くと辺りが明るくなり七色平らの小さな湿原に出る。湿原の端に一筋の木道が伸びている。木道を歩きながら湿原を良く見ると可愛いハクサンチドリ、ハクサンフウロ、イワオトギリソウなどが咲いている。今回の登山ルートの最後の見所になる湿原(七色平)で感動の山歩きとなって、疲れた体に元気を与えてくれる。

 七色平分岐に出て登りに使用した登山道をゴンドラ駅に向けて降ると直ぐにほとけ顔の大日如来を見ながら樹林帯の降りをどんどん降る不動岩の岩壁を通過して路幅が広くなった際の岩には多くの杖が立て掛けてあった此処まで降って、もう杖は必要ないので登る人の為に置いてある様だ。ゴンドラ駅に無事到着、ゴンドラに乗車する登山者等が順番待ちで行列が出来ていたが約20分程度並んで降りのゴンドラに乗れる。

 ゴンドラに乗るまでの20分間は目前に聳え立つ白根山との別れがたい時となった。上州の山並みを空中散歩している様なゴンドラからの眺めを十二分に味わってゴンドラを降りるとヤナギランの歓迎を受け感動の山行きとなる。再びペンション「コスモス」に戻り温泉に浸かり登山の疲れを癒し生ビールを一杯飲んで気分も最高...高原のベンチで一眠りしてから帰路を辿る。