感動の山 竜爪山 
登山道の各所で見られたササユリ
2003年7月5日
ルート平面図
省略



ルート断面図 拡大
清水⇒平山⇒林道⇒穂積神社→薬師岳→文殊岳

 

 穂積神社の裏手より緩やかな木の根が露出する登山道を行くと思いがけなく、うすピンク色のササユリが咲いているのに出会える。幹周りが6mほどある檜の大木の間を5分ほど行くと植林帯に入って急な斜面の登りとなり金属製の階段が設けてある分岐になる。金属製の階段は帰りに利用する事として、杉林の中の登山道を行く。
穂積神社 ササユリ 薬師岳1051m山頂 文殊岳1041m山頂

 樹林帯の中をジグザグに急登すると金属製の階段の直登と合流して、階段をしばらく登る途中ササユリが所々で咲いている。登山道の整備と合わせて誰かが植えたのかと思っていたが地元の登山者らしい人が自生している事を教えてくれる。心もとない人が採って行ってしまうので少なくなってしまうと嘆いていた。また苦しい登りの途中で咲いているササユリの花を見る事で苦しさが消えてしまい、良い清涼剤になるのだと言っていた。
 文殊岳へ30分...20分と書いてある標識を通過して殆ど急な階段を登る事、約30分明るく開けた稜線に出る。展望はガスのため目前の山並みが時折見える程度でよくない。此処にはベンチが設置してあり展望をゆっくり眺めるようにしてある。今日は展望はあきらめて、ほぼ平坦な道を100m行くと樹林の中に薬師岳1051mと書かれた標識ががあり、直ぐ際に薬師の石仏が鎮座している。山頂は平坦で樹林帯の中なので視界は殆ど無し。竜爪山とは薬師岳と文殊岳の総称で右の爪が薬師で左の爪が文殊岳に当たる。
 薬師岳より文殊岳に向かう、一旦降り樹林帯の中を行くと階段状の登山道を登ると1041mの文殊岳山頂に出る晴れていれば富士山が望めるのだが今日は視界が悪い為目前の山並みしか見ることが出来ない。一時静岡の街並みがかすかに望める。山頂にはテーブルベンチが設けてありゆっくり休憩出来るようになっている。付近にはカワラナデシコ、ササユリ、オカトラノオ、ヤマアジサイなどの花が咲いている。山頂には犬を連れた登山者と後から登ってきた2名で静かな山頂をゆっくり味わえる
巨木の間を抜けて ヒヨドリバナ ガクアジサイ ナデシコ

 いつしか山頂に居た3人の登山者も降って行き寂しい山頂になってしまったので登ってきた登山道を引返す事にする。山頂を少し降ったところで1人の軽装で登ってきた人とすれ違う。薬師山頂の手前で1人とすれ違う、登山道が良く整備してあるのに登山者が少ないなーと思いながら降ってゆくと数人の登山者が登ってくる、さらに降った所で10人ほどとすれ違い、登山者が次第に多くなってくる。穂積神社まで降って来る間に30名ほどとすれ違い、山頂で丁度昼食を食べるように登ってくる人が多いのだと解る
 穂積神社まで車で登ってくる人は少なく途中の旧登山口、新登山口に車を止めて1時間ほど歩いて穂積神社まで登ってくる人が多い、途中ですれ違った3人の登山者は旧登山口で居た人たちで、また平山付近を歩いていた2人の登山者とも途中ですれちがう。多くの登山者が来ており、ササユリをはじめ多くの花が咲くことで人気のある山だと再認識する。感動の山歩きとなる。穂積神社より車で平山に戻る途中の旧登山口付近には50台ほどで停めてあり、今頃は山頂を目指して登っているのだろうと、竜爪山山頂に咲くササユリの花を思い浮かべながら林道を降り帰路を辿る。