感動の山 | 甲武信ヶ岳 | ||||||||||||
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相模原3:30⇒八王子IC4:10⇒勝沼IC5:50⇒西沢渓谷入口6:30→甲武信岳登山口(徳ちゃん新道)7:05→ヌク沢分岐1869m→木賊岩場13:00→稜線13:35→木賊山13:50→甲武信小屋14:35→甲武信岳山頂15:00→甲武信小屋15:30→木賊山16:05→稜線分岐16:16→ヌク沢分岐1869m17:51→登山口19:29→西沢渓谷入口20:00⇒勝沼IC20:50⇒八王子IC22:30⇒相模原23:00 年初めの日帰り登山としてHAさんより甲武信ヶ岳に行こうと言われて、事前調査したところ片道約6時間で日帰りは難しいが行ける所まで登ると言う事で、早朝自宅を暗い中出発する、途中HAさんを乗せて途中のコンビニで何時ものように食料の準備。八王子ICより中央高速を利用して勝沼IC経由西沢渓谷入口まで行く、駐車場は積雪が30Cm程有るので、ゲート手前の雁坂みち陸橋の真下の積雪の無い所に駐車して登山準備。まだ暗い中ゲートを抜けて林道を行くと甲武信ヶ岳登山口の標識があり 足跡に沿って(ヌク沢に沿った登山ルート近丸新道)登って行くと20m程で足跡が途絶えているので引き返し先に進む。西沢山荘手前に小さな標識があり徳ちゃん新道経由甲武信ヶ岳登山口と書かれていて積雪の中にしっかりした足跡(トレース)が続いているので足跡に従って登って行く。登るに連れて次第に空も明るくなってきて左手に特異な山容の鶏冠山が見えてくる。唐松林のなか次第に傾斜もきつくなり、登り切ると一旦は緩やかな尾根路となるが再び急な登山道となる。南向きの尾根筋に出来た登山道なので日当たりが良い所では登山道の地肌が見えている所があるが積雪で滑りやすい所が多いのでアイゼンを装着する。 笹が茂る登山道を過ぎて石楠花のトンネルを抜けて明るい唐松の樹林帯の中、高度を上げて行く何時の間にか右下のヌク沢の水音が聞えなくなり風の音が強くなってきて、雲が速いスピードでどんどん飛んで行き青空が広がってくる。後方には富士山の姿も次第に見えてくる。痩せ尾根を何回か通過して樹林帯の急登を登りつめると1869mの尾根上のピークで近丸新道と徳ちゃん新道の合流点となっている所に出る。木の幹に甲武信ヶ岳と書かれた小さな標識が取り付けてある。 木の根元には朽ち落ちた標識があり近丸新道と徳ちゃん新道の分岐が確認できる。此処まで登ってくる間標識は一つも見当たらなかったが赤テープの目印は要所要所に有り、また尾根筋でトレースもしっかり出来ているので路に迷うことは無く安心して登ってこられる。戸渡尾根の苦しい登りの連続で次第にスローペースになってしまい標準タイムを大幅に超えてくる。此処まで登ってくる途中、単独登山者3名とすれ違う、すれ違う度に立止まり情報交換を行う。登山者が少なくて本当に静かな登山となる。 白樺林の明るい樹林帯を登って行き、再び石楠花のトンネルを通過して高度を上げて来ると左手に聳えていた鶏冠山2115mの頂とほぼ同じ高さまで登って来ているので、後400m程登れば山頂(稜線)に出られる予測をする。樹林の開けた所から目指す木賊山の山容が大きく望める様になり稜線が近くなってくる。木賊山山頂に近ずくに連れて、倒木の多い急斜面の登山となる。登山口より歩き始めて4時間20分経過、殆ど休み無く登って来たので足も重くなって来て、立ち止って深呼吸しては少し登り、再び立ち止って深呼吸しては登り、繰り返して少しずつ高度を上げて行く。 足元の積雪が深くなって来たがしっかりとトレースされていて登山道を間違えることは無いので靴後を辿って登って行く、時折スリップしたり雪の中に足が埋もれてしまったりしたが今回はストックを一本使用しているのでストックのおかげで登山が大いに助かる。今回は初めてHAさんが貴重な竹製のストックを2本用意してきたので一本借りて使用している。このストックのおかげで下りでの膝の負担が少なくて大いに助かった。稜線に出る手前で(木賊山南東の標高2400m付近)岩場に出て視界が広がる木賊山の左肩より金峰山、国師岳、乾徳山、御坂山塊上の富士山、眼下の広瀬湖と後方に大菩薩嶺の展望が得られる展望の素晴らしさに一時疲れを忘れる(13:00)
明るい内に下山するには此処より引返さなければならないが、懐中電灯も用意している事だし、折角此処まで来ている事で最終目標の甲武信ヶ岳を目指す事にする。岩場での展望を満喫して再び樹林帯の中に出来た登山道を行く、木賊山を巻くようにほぼ水平に行くと樹林帯の中で稜線に出て左に僅か登って行くと樹林帯の中に標高2468m木賊山山頂の標識がある。 岩場で追い付いてきた単独登山者が木賊山山頂で一息入れて先に甲武信小屋目指して降ってゆく、我々は此処で遅い昼食にする、気温が低く風もあるので素早く準備、インスタントのカップラーメンを主にパン、ソーセージにおにぎりを素早く食べる。甲武信ヶ岳までの時間を地図で確認する、 甲武信小屋まで下り20分、小屋より甲武信ヶ岳山頂まで登り20分。出来るだけ早いタイムで戻って来るにはザックを此処に置いて行く事にする。50Cmほどの積雪がある樹林帯を降りガレ場を通過して甲武信小屋に出る、小屋に寄らず直ぐに甲武信ヶ岳山頂を目指す、小屋までは降りで空身なので楽に降ってしまったが小屋からは急な登りで歩行がスローダウン、後僅かで甲武信ヶ岳山頂に辿り着くのだと我が身に言い聞かせて重い足を一歩一歩進める。 疲れた足取りで樹林帯を登り詰めて甲武信ヶ岳山頂の一角に抜け出る、風が強く雲が吹き飛んでしまい青空が広がる素晴らしい天候になっている。15時00分目的の甲武信ヶ岳山頂に辿り着く、山頂からの展望に感動、”感動の山”甲武信ヶ岳山頂でしばらく展望を楽しむ。歩き初めて8時間30分長い山歩きとなった。甲武信ヶ岳山頂は360度の展望で記念撮影をしながら山座道程、確認出来た主な山、北から反時計回り 御座山、天狗山、男山、瑞牆山、金峰山、国師岳、乾徳山、富士山、三つ峠山、大菩薩嶺、雲取山、和名倉山、武甲山、両神山と素晴らしい景観に感動。 甲武信ヶ岳山頂の展望をゆっくり楽しみたい所だが時間が遅くなってしまったので早々に切上げて甲武信ヶ岳山頂を降る。樹林帯に入る手前の岩場から眼下に甲武信小屋が見える。 甲武信小屋に寄って通称”徳ちゃん”(甲武信小屋の主人山中徳治さん)と記念撮影、お土産として甲武信ヶ岳(日本百名山)登頂記念の2005年のミニカレンンダーを頂く、気さくな山小屋の主人”徳ちゃんに”お礼を言って甲武信小屋を後にする。今回は下見と言ったところなので、次回は泊まりでゆっくり来ますので!!。
甲武信小屋を跡にして木賊山の急斜面を登って行く、振り返りみると甲武信ヶ岳が夕日に映えて見える。感動の山、甲武信ヶ岳を脳裏に焼き付けて木賊山の樹林帯に入って行く、ガレバを過ぎると深さ1m程の溝状になっている急な登りで積雪が60Cm程あり、降る時は滑って降りれば良かったが登りはスリップして一苦労する幸い今回はストックを利用しているので大いに助かる。急登を終えて木賊山山頂に戻る、山頂に置いてあるザックを背負い往路を戻る。 樹林帯の中にある稜線との分岐店を戸渡尾根に降り、開けた岩場まで来ると丁度太陽が国師岳の彼方に沈んで行く所なので、カメラに収めたり、しばし夕焼けに変化する雄大な空、山々の眺めに感動する。太陽が国師岳の彼方に沈むのを見送ってから、我々も先が長いので、急いで降る、雪の急斜面を半分すべりながら降る、登る時よりも降る時の方が半分の時間で降れる、明るい内に降れる限り降ってしまいたいが、太陽が沈んでから30分ほどは足元がはっきり見えていたが次第に暗くなって来た。 用意してきた照明を出して足元を明るく照らし確実に降ってゆく。樹林の合間より茜色の空をバックに富士山のシルエットが見える。今回は本当に天候に恵まれた事に改めて感謝する。長い尾根を降り17時50分標高1869mの近丸新道と徳ちゃん新道の分岐点を通過、満天の星空の元、長い尾根を降り19時30分西沢山荘のある徳ちゃん新道登山口に辿り着く。ほっとして空を見上げると唐松林の枝々に夜空の星が輝いていて大自然のクリスマスツリーに迎えられる。 |
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