感動の山 経ヶ岳
積雪30センチ積もった半原乗越
2005年3月5日
ルート平面図
省略



ルート断面図 拡大
2005年 3月 5日    コース   半原乗越→見晴台→経が岩→経ヶ岳山頂(往復

 



 昨日降った雪で峠まで車が上がれるか判らないが行ける所まで車で行き、後は歩いて経ヶ岳山頂までと思い半原より林道に入ると、次第に白一色変化してくる。幸いワダチの後が続いているので、どうにか峠まで上がれそうな気がしてくる。途中の湧水を汲みに来ている車が有り、通過すると路面の積雪が20Cmほどでタイヤが空転したが、どうにか半原乗越まで上がれる。

半原乗越直前 半原乗 積雪30センチほど

 経ヶ岳登山口は足跡が無いので、登山靴にスパッツと簡易アイゼンを付けて登る事にする、経ヶ岳には40回ほど登っているがこんなに雪が積っているのは初めてだ。新雪を踏みしめて足跡を残しながら登ってゆく。最初は樹林帯のなか、階段が確認出来るので登山ルートは間違いなく登れる。しかし初めから急な斜面の登りで息が弾む。階段の途中で数頭の鹿が横切っている足跡がある。まだ新しいので近くに鹿が居るようだ。急な階段を登りつめると尾根の端に出て積雪が増す、

新設を踏み越えて 見晴台 尾根筋を通過して

 山頂までのルートでこの付近が一番積雪が深い所で、深い所は60Cm程積っていて膝まで潜ってしまう。歩きなれたコースなのでゆっくり雪を踏み固めてトレースしながら登ってゆく。第一展望台に到着したが丹沢方面の展望は皆無。展望台を僅かに下った所で狸ほどの大きさの獣の足跡が山頂方向から続いている。獣の足跡を辿って山頂を目指す。40Cmほどの積雪で30Cmほど登山靴が雪に潜り歩きにくいが登山靴で雪を踏み固めてゆっくりと進む。獣の足跡は浅く雪に潜っていない、不思議だ?四足だから潜らないようだ。

経ヶ岳山頂 雲が多い丹沢山 経ヶ岳山頂

 痩せ尾根を通過してコース一番の急登に取り掛かる、急斜面なので積雪は多くて30Cm程で歩く妨げにあまりならない。階段の合間にすみれが咲いている。空も一部分だが青空に変化してきて、山頂からの展望に期待が持てる。急斜面の積雪が少なかったので意外と楽に登れて山頂直下の経が岩が見えてくる。登山道が平坦になると積雪も増えてくる。経が岩を巻いて積雪が深くなった所を僅かに登ると、目指す経ヶ岳633mの山頂に出る。

経が岩 尾根筋を戻る 青空になった見晴台

 経ヶ岳山頂で軽い食事をしていると丹沢の山並みが雲の合間より見えてくる。丁度良いタイミングで登って来たようだ。朝家を出るときは一面の雲で丹沢は勿論、仏果山、経ヶ岳も雲の中で見えなかった。経ヶ岳山頂からの展望もこの後、天候が下り坂で雲が多くなってくる。期待していなかった丹沢の展望にも恵まれて感動の山歩きとなる。

登山者と行き交う 階段を降って 半原乗越に戻る

 雪山経ヶ岳の山頂で丹沢の移り変わる展望を十分楽しむ事が出来た素晴らしい登山が出来る。帰路はトレースの出来た雪道をゆっくりと降る。半原乗越に降る階段の所で仏果山から来た登山者と初めて会い、しばし話し合い。仏果山には登山者が3人居て経ヶ岳には私一人との事になる。地元の人で此れから経ヶ岳を経て半増坊(田代)に降るとの事ででした。陽光で雪が融けて地肌も見えている半原乗越の車に戻り帰り道を引き返す。