感動の山 大室山 
大室山分岐点テーブルがあり絶好の休憩場所
2005年6月18日
ルート平面図
省略



ルート断面図 
自宅7:20⇒日陰沢橋9:15丸太橋9;58ガレ沢10:21犬越路10:48大室山分岐13;38大室山山頂13:48→犬越路15:00日陰沢橋16:25⇒帰宅17:50

 

 早朝5時目を覚まして外を見ると梅雨空で雨の気配がしたので登山は中止と思い再睡眠。7時に起きてメールを見ると佐藤さんより犬越路に8時の予定で登山実行と書いてあり、急いで準備して追いかける事になる。7時20分車で一路道志道に向かう。途中のコンビニで水と食料を買い込んで行く。道路が空いていたので順調に走れて犬越路近くまで登っている佐藤さんより無線で誘導してもらい9時10分日陰沢橋に到着、登山靴に履き替えて犬越路を目指す。

 生憎雲の多い天候だが雨が降っていないのはありがたい。神ノ川ヒュッテ際の林道を登って行く。案内標識が至る所にあるのでルートの心配はなさそうだ、それに先行の佐藤さんと無線交信しながらの登山なので余計安心できる。枝沢のガレ場を横切り、丸太橋で沢を渡り左岸の登山道を登ってゆく、樹林帯の中に入りしばらく行くと枝沢を渡る丸太の橋があり、だいぶ古くなっていて体重で壊れそうな気がする。

 此処の沢で休憩している相模原より来たご夫婦としばし話していると、先行の佐藤さんより道を間違えたので引き返すと無線連絡があり。まだ犬越路に到着していないとの事再び樹林帯の急登で尾根を回って隣の沢に沿って登る。次第に沢の音が消えてガレ沢を登ることになる。確かにガレ沢は登山道がはっきりしないので間違いやすい。時間的にもこの沢を登りつめた所が犬越路のようだ。


 10時48分犬越路に到着。此処は檜洞丸から大室山に続く稜線で西丹沢から北丹沢への十字路で登山道の要となっている。テーブルに荷物を降ろして朝食と昼食を兼ねた軽い食事にする。30分ほど休憩後大室山を目指す。
犬越路に出る 朽ちかけた梯子を渡り 食事休憩(朝食・昼食)犬越路

 広葉樹林の生い茂る中潜る様にして登ってゆくと足元に可愛らしい花が落ちているので上を見るとミヤマハンショウヅルの花が垂れ下がっている。変化のない山歩きに活力を与えてくれるのとしばし暑さと疲れが飛んでしまう。登山道の途中樹林が開けた所から檜洞丸方面が見えてくる。クサリ場の急降下を過ぎて、再び重くなった足でゆっくり登って行くと、バイケイソウの群生地があり、丁度腰掛けるのに良い倒木があり、しばし休憩、バイケイソウの群生する斜面を登りブナの大木が次第に目立つようになり山頂が近いことが感じられる。

 13時35分大室山分岐に到着、もう既に昼食も済ませた佐藤さんご夫妻が遅い私を待っていてくれる。今回は単独登山だが、無線交信のおかげで単独登山の緊張感はなく趣の異なった登山が出来る。再び単独で大室山山頂を目指す、ほぼ平坦な道を5分程で標高1587mの山頂に着く。山頂は周りが樹木で覆われていて視界はなく標柱が一本立っている。広い山頂を歩き回ってみたが展望を望める場所は見あたらない。三つ葉つつじは殆ど散ってしまったがサラサドウダンツツジが鈴なりで足元には小さなクワガタソウ?の白い花が咲いている。

 14時00分大室山分岐まで戻り軽アイゼンを取り付けて犬越路目指して降る、ブナ林のバイケイソウが群生する中を通過して、クサリ場を登り往路を辿る。急いで降るつもりだが思うように足が動かず犬越路に近づくにつれてスローペースになる。15時00分犬越路に辿りつく大室山分岐より丁度一時間(標準タイム)10分ほど短縮するつもりでいたが無理だった。待っていてくれた佐藤さんと合流15分ほど休憩後下山開始、日陰沢橋に向けて急斜面を下降、右膝が調子悪く2本の木の杖でかばいながら降る。意外と2本の杖の効果があり。
大室山分岐 後5分地点 犬越路に戻る 神ノ川ヒュッテに到着 閉まっている

 最後の丸太橋を渡る頭上に登る時には気が付かなかったアカシヤに似た白い花にカラスアゲハが飛び交っている、白い花に黒い蝶が対照的だ。林道を降る途中にはハナミズキ、ウツギなどの花も咲いていて、特異な形をしたウリノキの花がぶら下がっているのに気が付く、また林道際には黄色の小さな花?も咲いていて、お疲れ様と言っている気がする。

 16時20分神ノ川ヒュッテに到着、標準タイムを15分ほどオーバーしての到着となった。今回の登山は標高差1040mあり、きつい登山だったが思いがけなく大室山登山が出来た事に大満足。無線交信で誘導してくらた佐藤さん夫妻に大いに励まされて標高差1050mの単独登山を無事に終了。今までにない一味違った登山が出来る。西丹沢登山と言えば山北から中川温泉経由箒沢が表玄関となっているが北側の道志からも車を利用する事により意外と短時間で主な山の山頂に立てる事が解かる。今回の神ノ川ヒュッテまでの林道も完全舗装されていて快適に林道を走れ、利用価値が大いにある事が実証できた。