感動の山 二子山
下り坂の天気予報だが関東の北方面は比較的良さそうなので以前から一度登って見たいと思っていた秩父と群馬県との県境にある二子山に初めての登山を実行する。。
2007年12月22日
登山平面図 

省略


登山断面図

 省略

高尾⇒芦ヶ久保⇒坂本⇒二子山登山口→股峠→二子山山頂→股峠→二子山登山口⇒坂本⇒秩父⇒名栗⇒高尾

 以前両神山登山口の八丁トンネル入口から目前に聳える岩壁の峰が印象に深く、登山の機会を待っていた所で今日は念願の二子山登山が出来る。出発の時間が遅かったので麓の坂本(国道299号線)から更に林道が出来ていたので二子山を右回りで半周して群馬県寄りの登山口から登り始める。林道際に15台ほど先客の車が止めてある。
国道299との分岐店 二子山登山口 二子山登山口

 なだらかな斜面を10分ほど登ると二子山西岳と東岳の鞍部の股峠に出る峠には大きな案内標識がある。西岳のコースが描かれているが東岳の記載がない(登山道は有るのだが)とりあえず西岳に向かう岩が多くある急斜面をジグザグに登って行くと上級者コースとの分岐がある。
二子山登山口 二子山登山口 股峠の標識

 上級者コースを見送り右手方向に進路を変えて岩壁を巻いて再び岩を交しながらジグザグに急斜面を登る。
急峻な登山道となる 要所要所に標識 要所要所に標識

 カニの横ばい、垂直登りなど鎖が取り付けてあるが慎重に登る。上空が開けてきて上級者コースとの地点で山稜に出る。
急峻な登山道 岩を巻いて登る 山稜に出る

 三角点のある二子山西岳山頂は50mほど先の岩峰に標識が見える。山頂までの登山道は狭く一箇所両側が深く切れ落ちた所があり鎖を頼りに岩壁を横切り、標高1165mの二子山西岳山頂に辿り着く。振り返り見ると西岳の岩山の左後方に東岳が小さく見えて更に後方には白石山が望める。
前方に山頂の標識が 後方には東岳と白石山 二子山西岳山頂1165m

 山頂からの展望は360度遮るものが無く素晴らしい景色を味わえる。目前の鋸の歯の様な両神山が大きく望める、深い谷底には通過してきた坂本の集落も見える群馬県側(北西)には地図に叶山とあるが、山頂部を削り取られて(石灰岩の採掘)真っ白な台地となっている、何時も山岳交信しているJA1OAO局を呼んで見たが此処からは聞こえない様だ。
眼下には坂本の集落が 目前の両神山 岩峰の後方に削り取られた叶山

 天気の悪い割には展望が楽しめて幸いだった。登山口に車が多く停めてあったので多くの登山者が居ると思っていたが途中でも一人も逢わず、山頂にも人影が全く無しで不思議な感じだ。帰りも往路を降る。登る時よりも降る方が難しく鎖場を慎重に両手両足を使い降りる。
かにの横ばい 垂直降下 かにの横ばい

 股峠に戻り緊張感も解けて小休止、東岳に登る予定でいたが時間が遅いので東岳は次回の楽しみに残しておいて今日は引き返す事にする。股峠直下はニリンソウの群生地があるようなので花の時期に再登山とする。
目前に聳える東岳 股峠に戻る ニリンソウの群生地の標識

 岩壁の双耳峰二子山登山はスリリングな所があるが林道を利用すれば短時間で山頂に出られる事が出来る所だが位置的に埼玉県秩父の一番山奥で交通の便が悪くマイカーを利用しないと日帰り登山は難しい所だ。
案内標識 登山口に戻る 行きと同じ状態の車?

 14時40分、林道際の登山口に戻って来た所未だ帰った車は無く12時50分に登山開始時のまま15台ほど駐車している。登山途中で一人も逢う事が無く不思議な感じがする。駐車して何処の山に行ったのか???だ。