感動の山 八甲田山
 青森に来た機会にロープウエイを利用して登る予定でいたが運休のため酸ヶ湯温泉から大岳目指して途中の千人岱まで往復する。
2008年5月19日
酸ヶ湯温泉→地獄湯ノ沢→千人岱→千人岱避難小屋→千人岱→地獄湯ノ沢→酸ヶ湯温泉
 ロープウエイを利用して八甲田山(大岳)迄登る計画でいたのだが生憎今週1週間は機械の整備でロープウエイは運休のため酸ヶ湯温泉登山口から無理をせず登れる所まで行く事にする。酸ヶ湯温泉の際にある登山口は毛無岱へ行く登山口で千人岱経由大岳登山口は酸ヶ湯温泉前の広場から一段上の広い駐車場の道路を渡った所にあり、目的地を確認して残雪の多い登山道を登って行く。
酸ヶ湯温泉 八甲田山千人岱登山口 登山口の標識

 登山道は残雪で覆われていて標識と踏み後を頼りに登ってゆく。所々で雪が無くなるが大半は雪の上を登ってゆく。笹薮や倒木などがあり意外と歩きにくい雪道の登りが続く。
雪に半分埋れている標識 南八甲田山 雪の多い登山道

 1時間ほど登ると地獄湯ノ沢が右下に見えてくる。振り向けば南八甲田山の山並みが残雪で白く輝いて見える。景色も良いので尾根筋の雪が無い所で休憩する。お昼には早いが酸ヶ湯温泉の売店で買ってきたおにぎりを食べて見ると歯ごたえの良いお米で非常においしくて大満足。
南八甲田山 目指す八甲田山(大岳) 酸ヶ湯まで2.2Kの標識

 地獄湯ノ沢を渡り硫黄の臭気が漂う沢を登ってゆくと雪が無くなり、這い松帯になり所々に白い花が見えてくる(ヒメイチゲ)沢には結構水量が多く音を立てて流れ落ちていて上部に水源がある様だ。
小沢を渡る 地獄湯ノ沢を渡る ヒメイチゲ

 雪の無い登山道を暫く登ると再び雪の多く残っている登山道となり自衛隊の訓練生30名ほどが下りてくるので登山道を空けて通過するのを待つ。再び静寂な登山道を登り詰めると残雪の中に一部木道が見える。この付近が千人岱の様だ。
千人岱に登る階段 積雪の多い千人岱 千人岱の木道

 千人岱は大岳と小岳との間に出来た高層湿原の様だ。残雪が多くて今は雪の原と成っているが夏には緑の湿原と変化するのだろう。
八甲田山(大岳) 八甲田山(大岳) 八甲田山(小岳)
 天気は下り坂のようで青空は消えて行くが雨の心配は無さそうだ。登山道が残雪で見えないので何処が避難小屋の分岐かわからず、千人岱の中心付近より小岳方面に足跡を頼りに100mほど行くと避難小屋がある。
西側の眺め(千人岱から) 八甲田山(大岳) 千人岱の避難小屋
 避難小屋付近も残雪が多く深い所は2mほどの積雪があり、北側の斜面は充分山スキーが出来る状態だ。目前の大岳を見ながら引き返すのは少々残念な気もするが今回は下見と言うことで、此処までにして天候が悪くならない内に引き返すことにする。
整頓されている小屋の内部 大岳をバックに記念撮影 積雪の多い千人岱

 下山路は往路を辿り、途中で酸ヶ湯温泉で買ってきたものすごく美味しいおにぎりを食べたり、歩きにくい雪渓を往路のふみ跡を辿りながら酸ヶ湯温泉登山口に14時到着。

 今回の登山では殆んどが残雪の登山道で花は殆んど見られなかったので酸ヶ湯から帰る途中の道路際に咲いていた花を撮影しながら帰る。
スイレン沼付近の湿原にて キクザキイチゲ 白 オトメエンゴサク

 
酸ヶ湯温泉から国道103号線を下り蔦温泉の先で102号線を十和田湖に向かう。蔦温泉の周辺には沼が点在しているので寄って行きたい所だが今回は通過する。
キクザキイチゲ 紫 ミヤマカタバミ エンレイソウ

 102号線を奥入瀬川に沿って十和田湖まで行く途中数箇所で車を停めて花を撮影しながら行く。

ニリンソウ コンロンソウ 菜の花

 十和田湖に出てから休屋まで行き湖畔を乙女の像のある所まで歩いて来る。八重桜やタンポポの花等が満開で春の訪れが遅いことを感じる。帰り道は宇樽部間で戻り国道454線で本日の宿泊地まで戻る。

マイズルソウ クルマバソウ 十和田湖