感動の山 栂池自然園
 高山植物の宝庫、念願の栂池自然園巡りが出来る。以前栂池ヒュッテから白馬大池経由白馬三山歩きをした時以来で、34年前の事だが記憶に新しく蘇る。
2008年7月24日
登山ルート 平面 
  登山ルート 断面 

 鐘の鳴る丘ゲレンデ前の宿「ひらた」(親子三代のアットホームな雰囲気の漂う宿)で昨日の八方尾根トレッキングの疲れを癒され、翌朝ゲレンデの散歩等で始発に乗れず30分遅れでゴンドラに乗車して栂池自然園を目指す。
とんがり帽子の時計台 鐘の鳴る丘 お世話になった宿「ひらた」 ゴンドラで空中散歩

 栂の森でゴンドラからロープウェイに乗り継いで栂池自然園に行く。天気予報では午後から雷雨に注意との予報なので出来るだけ早めの行動にする。8:30分栂池ヒュッテ前から左回りで自然園巡る。此処でも八方尾根と同様に色々の花が咲いていて撮影に時間を取られてしまう。
栂池ロープウェイ 栂池ビジターセンター 栂池自然園入り口

 雲の多い空だが前方の白馬岳も見えて気持の良い高原歩きが出来る。平地では見られない高山植物の群生で鮮やかな色の花々に目を移しながら木道を歩く。途中風穴があり冷気が流れ出ていてひんやりする所や冷たい水の流れる楠川を木板橋で渡たり次第に奥に進む。
楠川 自然園の案内標識 白馬の雪渓を眺めながら

 楠川を渡った所にトイレの施設もあり、楠川の川原で涼風に浸り寛いでいる人が多くいる。自然園の中間地点で休憩ポイントになっている。僅かに高度を上げて浮島湿原に出て白いワタスゲの中を展望台に向かう。
しばし花に目を向けて 足取りも軽く湿原歩き 沢山の花に囲まれて

 浮島湿原を通過してコイワカガミが咲いているオオシラビソの林の中を潜り抜けると痩せ尾根に出て痩せ尾根を登り詰めると最高地点の展望台に出る。白馬三山のビューポイントだが雲が多く全容は望めない雲の切れ目から白馬大雪渓を登山している人の姿を確認できる。宿で作って頂いたお弁当を広げ早い昼食にする。(10:40)
展望台からの白馬岳方面 カメラマンが多い展望湿原 浮島湿原の交差点

 食事をしながら雲の切れるのを待っているが天候は次第に悪くなって行くようだ。特製のお弁当を食べ終わり再び自然園歩きに戻る。展望台から僅かに下った所の一番のビューポイント、展望湿原に来ると此処でも多くのカメラマンが雲の切れるのを待ち構えている。天候の回復は望めないので早々に通過する。
栂池ヒュッテの眺め ゴール近し 栂池ヒュッテに戻る

 今回の目的は山の景色ではなく高山植物の花が目的なので充分達成できる。一日でこれだけ多くの種類の花を見た事は今までに無く改めて栂池自然園の素晴らしさに感動する。12時45分栂池ヒュッテに戻りロープウェイとゴンドラを乗り継いで栂池高原の宿「ひらた」に帰着。(14:00)


栂池自然園で見られた花々
ベニバナイチヤクソウ テングクワガタ タテヤマリンドウ
コバイケイソウ イワイチョウ ミズバショウ
ミヤマキンポウゲ ミツバオウレン キヌガサソウ
シラネアオイ シナノキンバイ サンカヨウ
モミジカラマツ マイズルソウ ツマトリソウ
ギンリョウソウ イブキトラノオ コイワカガミ
リュウキンカ チングルマ ゴゼンタチバナ
キンレイカ グンナイフウロ サラサドウダンツツジ
アカモノ ハクサンコザクラ エンレイソウ
ノウゴウイチゴ ムラサキヤシオツツジ モウセンゴケ
オタカラコウ スダヤクシュ ヤグルマソウ
ナナカマド オオバミゾホウズキ オオバタケシマラン
オトギリソウ シロバナニガナ ヤマハハコ
ミヤマアキノキリンソウ ウバユリ オニシオガマ
ベニバナイチゴ クモマニガナ オオマツヨイグサ
カセンソウ ヒオウギアヤメ ギボウシ