相模原3:40⇒八王子IC4:10⇒甲府昭和IC6:00⇒6:30芦安バス発着所6:40⇒7:50広河原9:00⇒9:25北沢峠9:30→11:10大滝ノ頭→12:30小仙丈ケ岳12:40→14:00仙丈ケ岳14:50→15:15仙丈小屋→16:00馬の背ヒュッテ(泊) 翌朝馬の背でご来光を仰ぐ 馬の背ヒュッテ6:15→6:24藪沢分岐(左岸を降る)→7:13沢橋(右岸に渡る)→8:15大平山荘8:27→8:47北沢峠9:45⇒10:10広河原10:20⇒11:23芦安バス発着所11:30⇒一宮IC12:30⇒相模湖IC14:00⇒相模原15:10
久し振りの山小屋泊まりで南アルプス仙丈ケ岳に登る。車とバスを乗り継ぎ北沢峠に9:30到着、北沢峠は標高2032mで長野県側と山梨県側の両方からバスが運行されていて、甲斐駒ケ岳(2967m)と仙丈ケ岳(3033m)の登山口になっている。峠からはシラビソ、コメツガの樹林帯の中を登って行くと1合目、2合目、3合目と休憩に適した所に標識があり登山者が休憩している。
80名ほどの中学生登山者もあり5合目の大滝ノ頭まで賑やかな登山となる。団体の中学生と他の登山者も大滝ノ頭から馬の背方面に行き大滝ノ頭から小仙丈ケ岳に向かうコースは前後に登山者の姿が見えず1人のんびりとスローペースで登って行く。
露岩の急斜面の登りとなり次第に両脇の樹高が低くなりハイマツに変わると尾根の鼻先に飛び出て、正面に目指す小仙丈ケ岳が見える。右手下方の藪沢の斜面に本日の宿泊地の馬の背ヒュッテが見えている。此処からは左手に日本第二標高、北岳を眺めながら広いハイマツ帯の尾根をジグザグに登って行く足元にはトウヤクリンドウ、ウサギギク、など至る所で咲いていてしばし疲れを忘れさせられる。
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北沢峠2032m |
仙丈ケ岳登山口(北沢峠) |
前方は小仙丈ケ岳 |
12:30分、小仙丈ケ岳山頂に到着。展望は雲が多く隣の北岳が山頂まで時折望めるが後方の甲斐駒ケ岳は雲の中で全く姿が見えず。目指す前方の仙丈ケ岳も谷から吹き上げてくる雲で時折姿が見えなくなる。大滝ノ頭から小仙丈ケ岳まで5名ほど降ってくる登山者とすれ違い小仙丈ケ岳山頂では2名の登山者が休憩していたが、仙丈ケ岳を目指して登って行く登山者は私1人の様だ。
小仙丈ケ岳山頂を後にして仙丈ケ岳を目指す。小仙丈ケ岳と仙丈ケ岳のコル(鞍部)まで岩稜をに僅かに降り、緩やかな稜線歩きとなり両脇のガレ場には高山植物が多く見られる様になる。ミヤマダイコンソウ、チシマギキョウ、イブキジャコウソウ、タカネナデシコ、イワベンケイ、タカネシオガマ、ウサギギク、ヨツバシオガマ、タカネヒゴダイ、コバノコゴメグサ、ミネウスユキソウ、タカネツメクサ、ミヤマミミナグサ、他、多くの高山植物が見られる。
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北岳 |
北岳と間ノ岳(小仙丈ケ岳山頂) |
小仙丈ケ岳尾根 |
仙丈ケ岳の手前で右手に降る(仙丈小屋)登山道を分けて二つの大きな岩コブの斜面を通過すると目前に標高3033mの仙丈ケ岳山頂があり、反対側(馬の背)から中学生の団体さんが登って来るのが見える。山頂を占領される前に仙丈ケ岳の山頂を踏んでから先のピークで遅い昼食と休憩にする。
目前の狭い山頂は70名ほどの団体さんで賑わっている様子を見ながら無線交信を試してみたが電波が届かない様だ。団体さんが去って登山者がいない仙丈ケ岳山頂に戻り暫く山頂周辺を歩き高山植物を見て廻る。気温が10度程と低く汗もかかず長袖のシャツに上着を着ていても休んでいると体が冷えてくる。
山頂直下のカールの中央に仙丈小屋が見えて賑やかな声が響いてくる。山頂からの展望も良くなる兆しが無く充分休憩も出来たので1人山頂を降る。仙丈小屋まで降ると80名ほどの中学生が馬の背ヒュッテに向かう準備をしている所で、仙丈小屋を通過して早足で先に降る。
カールから流れる沢筋に沿って下り途中で左手方向の馬の背に向かう。、馬の背の分岐を左手に見送り僅かに降ると発電機の運転音が次第に大きく聞こえる様になり、鹿の食外防止用のネットが張られた所を降り本日の宿泊地馬の背ヒュッテに到着16:00分
宿泊手続きを済ませてから食事までの30分程の時を外で過ごし、夕食のカレーライスを頂いた後も暫く外でくつろぎ18:00分小屋に戻り床に入る。消灯時間の20時まで元気で賑やかな中学生の団体さんも一斉に就寝したが一般の登山者が数名、酔っていたのか30分ほど懐中電灯を振り回して大きな声で歩き回り雑談していた。
8月26日4時、周りの物音で起床、中学生の団体さんが登山準備をしている。私も朝食前に、ご来光を仰ぎに馬の背まで登る事にする。各人懐中電灯を照らし登って行く中学生の後方から付いて行く月明かりで照明無しでも充分歩ける。先行した中学生が展望のよい所に集合していて割り込めないので更に先に進み展望の良い所に移動して日の出を待つ。
空が次第に明るくなり水平雲の一部が赤く一文字に染まり甲斐駒ケ岳と栗沢山のシルエットの間から太陽が出てくる。仙丈ケ岳の山頂に陽光が届き朝焼けの仙丈ケ岳が浮かび上がり次第に谷に降って行く。計画では仙丈小屋に泊まり仙丈ケ岳山頂からご来光を見る予定でいたが仙丈小屋も中学生の団体で満員で馬の背ヒュッテに泊まる事になる。
小屋に戻り1人最後になった朝食を摂り一晩お世話になった馬の背ヒュッテを6:15分出立する。5分ほど降ると藪沢を渡り藪沢小屋経由、大滝ノ頭への分岐点を見送り、沢の左岸を降って行く。沢筋には非常に多くの植物が生殖していて多くの花も見られる。
降るに連れて花の種類も代わって行くので変化が有って飽きる事が無い。一時間ほど下った所で沢を右岸に渡り崩落した所を巻いて沢から離れて行く。樹林帯の中の急斜面を降る途中で多くの登山者とすれ違う、降り切ると平坦な巻路となり大平山荘に出る。途中登山者に多く出会い藪沢ルートを登る登山者が多い事が解る。大平山荘で5分ほど山荘の方と話し込み林道経由を薦められて、鋸岳を見ながら北沢峠に戻る8:47分
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御来光(馬の背) |
斜光を浴びる仙丈ケ岳 |
馬の背ヒュッテ |
登山道で見られた花の紹介
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オヤマリンドウ |
トウヤクリンドウ |
ミヤマアキノキリンソウ |
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イブキジャコウソウ |
ミヤマミミナグサ |
チシマギキョウ |
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コバノコゴメグサ |
ミヤマダイコンソウ |
シナノヒメクワガタ |
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マルバダケブキ |
タカネグンナイフウロ |
ウメバチソウ |
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