感動の山 久住山
 久住山(大分県)登山、熊本の友人の案内で法華院温泉山荘を基点に大船山、久住山を歩く。雷雨にも負けず束の間の青空と陽光も浴びて主要コースを歩く事が出来た。
2011年8月21日〜22日

ルート平面図 省略

ルート断面図 

   21日 長者原8:30→雨ケ池越10:00→法華院温泉山荘11:20(宿泊)
 22日 法華院温泉山荘6:10→大船山登山口(坊がつる)6:25→段原8:00→大船山8:40〜9:10→段原9:45→大船山登山口10:45→法華院温泉山荘11:10〜12:10→スガモリ分岐(北千里)13:00→久住分れ14:10→久住山直下14:30→久住分れ避難小屋15:00→沓掛山16:00→牧ノ戸峠16:30⇒長者原17:10


 熊本の友人の案内で念願の久住山登山が実現する。熊本から約2時間、登山口の長者原まで来ると、雷雨となり、登山中止も考えたが雨が池コース(沢に沿った樹林帯の登山道)法華院温泉山荘まで行く事にする。長者原ビジターセンターの駐車場からタデ原を通る九州自然歩道を雨ケ池越に向けて雨の中を登って行く。

 時折、雷の音と豪雨と風が強く吹き荒れているが樹林帯が遮ってくれるので順調に歩ける。沢を渡り平坦な登山道になると雨ケ池越で直ぐに木道が現れる。木道が終るとノリウツギやアセビ等の低木の中に入って行く。途中開けた所から坊がつる湿原のキャンプ場が眺められる。低木の中を緩やかに降って行くが局所的な豪雨で登山道が川の様になっている所があり。低木帯を抜けて坊がつるの一角に出て吉部からの道に合流すると右手前方に目指す法華院温泉山荘が見えてくる。
タデ原湿原の端にある登山標識 樹林帯の中で雨具の準備 休憩 坊がつるキャンプ場が望める

 雷は何時の間にか聞えなくなったが雨は時折激しく降って来るが坊がつるの湿原は明るく法華院温泉山荘も目前に見えて来たので気は楽になる。11:30分法華院温泉山荘の休憩舎に入ると先客が5名雨具を乾燥室で乾かしながら休憩をしている。本日の宿泊受付は14時との事なので休憩室でビールで乾杯後用意してきた物で昼食にする。
坊がつる 湿原 法華院温泉山荘 ビールで乾杯

 休憩室に居た5名の登山者も去って行き法華院温泉小屋も我々二人のみ、本日の宿泊室は別館の2階23室、24室の個室で1人一室、なんと贅沢な!未だかってない初めての事だ。夕食は18時なので時間つぶしに温泉に浸かったり山小屋の蔵書を見たり、久住山のDVDビデオ(法華院温泉山荘の3代目当主出演開設)を見たり十二分に休憩できる。
温泉 深田久弥の色紙 坊がつる賛歌の歌詞

 夕食はお酒(熱燗)を話しの共にして広い食堂で二人、周りに気兼ねなく実にのんびりと食事が出来る。久住山の概要等、充分予備知識を収集出来たので後は明日晴れる事を祈ろのみ。生憎窓の外は雨が降っていて星空は夢の世界となる。
貸切の食堂 本日の夕食 今日は二人で貸切

 22日6時昨日より天候は良く大船山の頂も雲が去り姿を現す。予定を変更して初めに大船山を目指す。16:10 坊がつるキャンプ場を通り湿原の端で平治岳の分岐を左に見送り林の中の登山道を大船山を目指す。時折雨雲が頭上を通り過ぎて行くが雨具は不要だ。
大船山が見える 個室から 法華院温泉山荘を出発 坊がつる

 岩、石のゴロゴロした沢状の登山道を登り詰めると稜線に出る。此処は登山道が十字路になっている段原と言う所で、左:平治岳、直進:黒岳、右:大船山への分岐点。此処で少々休憩後右手の大船山を目指す。米窪と言う火口の縁を巻いて林の中の平坦な登山道を行くと直ぐに左手に真っ白のペンキを塗った石積の避難小屋がある。
林の中の登山道 段原 十字路 避難小屋

 前方に大船山の頂が見えて来て、岩の合間を縫って登り詰めると標高1787mの大船山山頂に出る。天気が良ければ久住山の全容が見える所だが山頂は雲で見えない。幸い此処、大船山は雲が去り時折頭上に青空が見えて来て太陽の陽射しも有る。法華院温泉山荘で作ってくれた朝食用お弁当を此処で頂く。一時間ほど山頂に居たが久住山の頂は雲があり見る事が出来なかった。
大船山山頂1787m 眼下に 火口湖(御池) 青空になってくる大船山

 大船山を下り始める頃、久住山の右手に有る三股山の山頂も雲が去り全容が見えてくる。久住山も雲だ去る事を期待していたが残念だが今回は見る事が出来なかった。大船山の山腹から立中山を越えて鉾立峠経由、久住山への登山道が有る様だが不明瞭なので再び法華院温泉山荘に戻り昼食にする。
三股山の全容が見える 坊がつるから法華院温泉山荘を見る 標高1303m法華院温泉山荘

 法華院温泉山荘を出発し北千里経由久住山を目指す。山荘の中を通過して砂防ダム工事中の沢に沿って登って行き急斜面の登山道を登り詰めると北千里の一角に出て、正面に噴煙をあげる赤白茶けた山肌の硫黄山が見えて来て様相が変わる。S字形の北千里と言われる広い河原の様な所を快適に歩いて正面の山稜、久住分れを目指す。登山道には黄色の柱と黄色○印が登山道に沿って多く有り霧の濃い時でも道に迷う心配は無い。
北千里 噴煙あげる硫黄山 スガモリ越分岐 噴煙あげる硫黄山

 久住分れへの登りの途中から振り返れば大きな山容の三股山が目前に見える。久住分れを目前にして雨が降って来る。久住分れの稜線に登ると下山して来る登山者が20名ほど居る。風も雨も強くなり雨具を身に付けて久住山を目指し、中岳の分岐を過ぎて久住山の登り途中で雷鳴も近くで有り、ガスで見えない久住山頂を目前にして引き返す。
振り返り見る三股山 久住分れ 避難小屋付近 星生山への分岐

 久住分れに戻ると登山者の姿は全く無く我々が最後の様だ。避難小屋で一息入れてから牧ノ戸へ向けて下山する。途中で豪雨となり登山道が川に変化しているので足の踏み場所に気を使いながら降る。沓掛山の岩場に架かる梯子を越えて階段を降り展望台を過ぎてコンクリートの登山道を下り牧ノ戸に降る。タイミングよく九州横断バスが5分後に有るので長者原まで歩かずに済む。
沓掛山の岩場 牧ノ戸登山口 牧ノ戸登山口駐車場



 久住登山で見られた多くの花。
ホソバシュロソウ ウツボグサ アキノキリンソウ

ヒヨドリバナ シモツケソウ ノアザミ

イタドリ ワレモコウ フクオウソウ

ニシキウツギ ツクシコウモリソウ イヨフウロ

ガマズミ 沢キキョウ サイヨウシャジン

オオバコ オトギリソウ トウバナ

ノギラン アカバナ モジズリ

ミゾソバ オタカラコウ ママコナ