奥多摩駅7:20⇒一石神社7:45→一石山9:05→人形山9:35→金袋山10:15→スズ坂の丸10:45→ウトウの頭11:45〜12:20大京谷のクビレ12:56→大京谷の峰13:26→ガラ滝の頭13:45→縦走路14:10→酉谷山避難小屋
酉谷山避難小屋7:40→七跳尾根分岐8:46→ハナド岩10:12→天目山(三つドッケ)10:24〜11:00→一杯水避難小屋11:36→日原13:43→一石神社14:20⇒奥多摩駅14:50
友人のSAさんからの誘いで酉谷避難小屋泊りの奥多摩長沢背稜の山巡り登山に行く。
奥多摩駅に7時17分着、改札を出るとSAさんが車で先に来ていて待っていてくれる。
駅前のには日原行きのバスに多くの登山者が乗り込んでいる。バスより一足先に日原
へ行き一石神社前(鍾乳洞見学者用の駐車場)の駐車して登山準備。
日原周辺は 石灰岩が壁の様に聳えていて一石神社の階段を登り左手から急斜面を登って行く。
所々で朽ちた石段の痕があり登山道と確認できる。今回のコースは登山ルートとして地図には赤線で表記されていないタワ尾根を長沢背稜の縦走路まで登るコースだが
同行のSAさんは何度か歩いているコースなので不安は無いが体力の不安が残る。
30分ほど急斜面を上り詰めた所にベンチが有り自然に休憩となる。ベンチからは多少緩やかになり一石山1007mの標識が有り、更に登って行くと人形山1176mの標識が有る。明るい広葉樹林の尾根筋を行く気持ちの良いコースで疲れも癒される。
右手の方向からモノレールが敷設されていて尾根筋の登山道と平行して金袋山1325m、スズサカの丸1456mの先で左の谷に下りている。金袋山はミズナラの大木が多くあり
広い尾根なので迷いやすい所だ、踏み痕と目印のテープを確認しながら登る。
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人形山 1176m |
金袋山 1325m |
尾根筋の登山道 |
左手には石灰岩の採取で山腹を大きく削り採られた天祖山の尾根筋と後方には鷹巣山から七つ石山、雲取山へ続く尾根筋が見える。雲取山から僅か右下には赤い屋根の雲取山荘も見える。右手には小川谷を隔てて七跳山、酉谷山など長沢背稜の山並みが続き酉谷山の右斜面に本日泊まる酉谷山避難小屋も木々の合間から見える。
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篶坂の丸(スズサカ)1456m |
白樺の白と青空 |
ウトウの頭 1587m |
痩せた尾根筋の針葉樹林帯に入りピークにウトウの頭の標識が二つ木に掛かっている各所の標識はいずれも有志が手作りで設置してあり始めての登山者には大いに助かる。ウトウの頭からは露岩の合間を下り倒木などで遮られた登山道を登り、岩の多い狭い尾根筋の道が不明瞭になり左側を巻いて50mほど下ると鞍部(コル)に出る
標識は無いが此処が大京谷のクビレの様だ。再び大きな岩に遮られた尾根筋を右側から巻いて登り大京谷の峰に登ると左に谷から急斜面を登ってモノレールが現れる。スズサカの丸とウトウの頭の間で右手に下っていたモノレールと繋がっているのか?大京谷の峰からはモノレールに沿って緩やかな尾根筋の道を登って行く。
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酉谷山避難小屋が見える |
大京谷のクビレ迂回道 |
大京谷の頭 モノレール |
モノレールの終点を過ぎて僅かに行くと朽ち掛けて文字がはっきりしないがガラ滝の頭と思われる標識が木に掛かっている(13:45分)。再び緩やかな尾根筋を登って行くと広い尾根になり長沢背稜縦走路に出る。ほぼ予定どうりタワ尾根を登れて気が楽になる。此処には分岐の標識は無く分岐点にトラロープが5mほど張ってあり中心に、この路は途中で行き止まりの警告が札が吊るしてある。
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ガラ滝の頭? |
モノレールの終点 |
銃走路に出る 標識 |
縦走路をほぼ水平に出来た登山道を一時間歩き唐松林を抜けた
所に残照を浴びて赤く染まった酉谷山避難小屋に到着。(15:15分)
先客者が2名来ている我々もザックを降ろし場所を確保してからカメラと無線機を持って
避難小屋から15分ほどの酉谷山山頂に行く気温が下がり風が強くなりほほに当たる風が
痛く感じる。
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酉谷山と巻き道の分岐 |
避難小屋上部の標識 |
斜光を浴びる避難小屋 |
山頂からの展望は良く富士山も石尾根の上に見えるがガスが発生してきて遠くは霞んでいる。SAさんも東京の自宅との無線交信も出来て記念撮影も出来たので酉谷山山頂を早々に下り避難小屋に入る。小屋では本日の宿泊者6名で各人夕食の準備中で我々も用意してきた物をザックから出して準備しながらSAさんが持ってきたビールで無事到着を祝い乾杯!!.
鷹巣山から来た男性、よこすず尾根を登ってきた男性と男女グループの総勢6名で各自持参のビール、お酒、焼酎、ワインで宴会が始まる。話題はもちろん登山の事で北海道から九州まで日本全国の話で意気投合する。8時頃には全員食事の後片付けを済ませてシュラフにもぐりこむ。お酒を飲み過ぎた影響で熱くて眠れず外に出てみると満天の星空で遠くに都心の明かりも見える。体も冷えて来たので小屋に入ってシュラフに潜り込む。
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酉谷山山頂 1718m |
徳利とお猪口持参で宴会ムード |
隣の気になる鍋料理 |
翌朝日の出前に朝食の準備、朝焼けの素晴らしい光景を眺めてから朝食を済ませて各人が小屋を出発して行く。私たちが最後となったので部屋の掃除を簡単に済ませて一晩お世話になった酉谷山避難小屋を後にして天目山(三つドッケ)を目指す。
日向谷ノ頭、坊主山、七跳山、大栗山、天目山と続く峰の南側1550m付近を、ほぼ水平に登山道が出来ていて右手石尾根の後方に富士山を眺めながらの快適な歩きが出来る。所々で切れ落ちた沢には桟道が整備されていて安心して歩ける。七跳尾根の分岐点で小休止後、大栗山の山腹を通過してハナド岩で再び小休止、石尾根方面の展望が良い。
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新設された桟道を行く |
七羽尾根の分岐で休憩 |
ハナド岩からの眺め |
再び従走路を天目山方面に行くと天目山山頂と一杯水避難小屋の分岐があり、直進して天目山山頂を経由して行く。手前のピークを超えて僅かに下り上り返すと視界開けて素晴らしく展望の良い天目山(三つドッケ)山頂に出る。早速ザックを降ろしお湯を沸かしコーヒーを飲みながら至福の一時を過ごす。
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天目山 1576m |
天目山(三つドッケ)山頂 |
天目山(三つドッケ)山頂 |
三つドッケの名前のように三つのピークがあり(実際は4つ)特異な山容で遠くからも容易に確認できる。一杯水避難小屋に下るには天目山(三つドッケ)主峰から南側に下り南側のピークに登り蕎麦粒山方面へ下り避難小屋からの巻き道を戻っても良いが、南のピークから直接一杯水避難小屋に降る。
一杯水避難小屋のテーブルで休憩。登山者は3名ほどと少ない途中ですれ違った登山者も5名ほどで休日の山にしては少ない感じがする。秩父(埼玉県)と奥多摩(東京都)の境の山で気軽に日帰り登山が出来る山域ではない事の様だ。避難小屋からはヨコスズ尾根をカサカサと落ち葉を踏みながら降り。麓に近くなると紅葉したモミジが見られる
滝入の峰の東側を通過して植林帯に入りジグザグに急斜面を降り民家の脇を抜けて日原に出る。車道を一石神社まで歩いて戻る途中、渓谷の紅葉、稲村岩の奇峰等を見ながら一石神社の駐車場に戻る。SAさんの案内で初めての避難小屋泊まりを体験して天候も恵まれて非常に充実した山歩きが出来る。
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