秦野駅7:35⇒ヤビツ峠8:15→富士見茶屋8:35→二の塔9:50→三の塔10:14→烏尾山11:06→行者ケ岳11:45→新大日13:17→木の又大日13:44→塔ノ岳14:20(尊仏山荘泊) 7:40→金冷やし7:50→大丸8:05→小丸8:30→鍋割山9:13→後沢乗越10:26→二又11:20→県民の森看板11:44→大倉分岐11:18→大倉12:34⇒12:50渋沢
今年最後になる登山を近くの丹沢に行く。秦野駅一番のヤビツ峠行きのバスで峠まで行き林道を30分ほど下り富士見小屋前から左に折れて林道を僅かに行くと右手に三の塔方面の登山口が在る。5分前に出た臨時のバスの登山者も合わせて約60名ほどがヤビツ峠から大山方面と三の塔方面に向かう。三の塔(丹沢表尾根)方面の登山は富士見小屋前の林道の終点(菩提峠)まで車で来る登山者も居るので、常に前後に登山者の姿があり登山道を間違える心配はない。
二の塔の近くまで登ると時折小粒の霰が降って来る。二の塔山頂で小休止後、目の前の三の塔に向かう二の塔から僅かに降り三の塔の登りとなる。陽のあたる暖かい所では霜が解けて泥濘の路があるが気温が低く凍り始めているのでさほど気にならない。三の塔山頂に登ると小雪が降って来て止みそうもないので雨具の上着とスパッツと軽アイゼンを付けて烏尾山に向かう。三の塔から小雪の降る中急斜面を150m程下って行き登り返すと直ぐに烏尾山の山荘前に出る。
烏尾山山頂のベンチで小休止。灰色の雲が上空を一面に覆っているが雪は止んで大山や此れから向かう塔の岳山頂の小屋も見える。赤土のスリップし易い所が多いので軽アイゼンは外さず行く。小峰を登った所に行者が岳山頂の標識があり、標識が無ければ知らずに通過する所だ。行者が岳を過ぎると岩の斜面に鎖が両側に取付けて在る所や梯子などが設けてあるので難所だが安心して通過できる。
行者が岳を通過して次の小峰で行者が岳の難所を行き交う登山者を眺めながら持参したおにぎり等で昼食にする。此処でJA1OAO局としばし無線交信を楽しめる。小峰を降って行くと政次郎の頭の標識があり此処から戸沢に降る登山道が分岐している。岩場を過ぎて再び赤土の登山道を登って行く。書策小屋跡を通過して登りつめると新大日山頂に出る。此処には閉鎖された新大日茶屋の建物が残っている。新大日から僅かに降り緩やかに登り返すと木の又小屋があり宿泊が出来る。平坦な木の又山頂を過ぎて目前の塔の岳山頂への登りとなる。体力も低下して来て思う様に足が上がらず超スローペースで登り標高1490mの塔の岳山頂に辿り着く。
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木の又から塔の岳 |
塔の岳山頂 |
お隣さんの食事(すき焼き) |
塔の岳山頂の尊仏山荘で宿泊の申込みをして部屋で1時間ほど休んだ後、夕食の準備をする。1階の自炊テーブルは既に20名ほどの登山者がお酒やビールを飲みながら鍋料理など作っている。若い男性の4人は忘年会で鍋料理、若い女性の3人は特別な鍋料理、年配の男性はすき焼き等々で消灯時間の8:30まで宴会が続く。夕食の合間に外に出て再びJA1OAO局無線交信、東京方面から富士山と夕焼け空が見えるが丹沢は雲に覆われている情報を得られる。気温が低く頬も強張って来たので早々に終えて小屋に入り宴会に入る。
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自炊グループで宴会ムード |
しゃぶしゃぶ→雑炊 |
関東平野の夜景 |
翌朝、天気が悪いので予定よりゆっくりと朝食を済ませて灰色のガスに包まれた塔の岳山頂を後に鍋割山に向かう。昨夜は思いがけない山小屋での楽しい宴会が出来たので天候が悪いのはあきらめて一人大倉尾根を金冷やしの分岐点まで降り此処で大倉尾根(通称バカ尾根)と分かれて鍋割山に向かう。
ミズナラ等の落葉樹の中、緩やかな上り下りの稜線を行き大丸1386mを過ぎた辺りから雲が移動して太陽光が射して来る。大丸を降ってゆくと霧氷が見られる。枯れ枝に氷の結晶が付き太陽光に輝いている素晴らしい光景を見られる。小丸を過ぎ前方に鍋割山が見えてくる当たりから雲の合間から富士山も見えて来て来たので暫く展望の良い所で待機していると雲が移動して行き鍋割山の後方に富士山の全容が見られる。
鍋割山に辿り着いた時は富士山が雲に覆われてしまい全く見えず、お湯を沸かしホットコーヒーで暫く休憩していたが雲が次第に多くなり鍋割山からの富士山は諦めて早々に鍋割山稜を降る。後沢乗越まで急降下する途中で登って来る登山者と多くすれ違う中の一人から鍋焼うどん食べられるかの問いがあり(鍋割山荘の名物)登山者に人気があるようだ。
鍋割山から約一時間降り後沢乗越に着き更に急斜面の登山道を降ると植林帯に入り緩やかな登山道となり沢に降り登山口の林道終点に出る。此処からは一般車は通行禁止の林道を約1時間30分歩いて大倉のバス停までの道のりを行く。後沢乗越付近までは登って来る登山者が多く居たが11時を過ぎたこの時間では登る人は見かけない。
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鍋割山登山口(林道終点) |
モミジの紅葉が残っている |
X字林道交差点 |
林道歩きの途中で県立登山訓練所の建物と小関廣の銅像や表丹沢県民の森の案内標識、黒竜の滝案内板、を見ながら林道を歩き丹沢大山国定公園の標識を過ぎた所から林道と分かれて山道に入って大倉に抜けて民家と畑の中を路なりに降り大倉バス停に12:34分辿り着く。タイミング良く35分発のバスがあり12:50分に渋沢駅に着く。
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県民の森標識 |
大倉への分岐点近くの標識 |
大倉バス停 |
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