24日 金沢⇒市ノ瀬⇒別当出合9:10→中飯場10:00→甚乃助避難小屋12:20→南竜道分岐13:15→エコーライン分岐13:44→五葉坂15:45→室堂16:10
25日 室堂5:50→御前峰7:00→大汝峰分岐7:45→御手水鉢8:30→七倉辻8:55→(この間山の斜面にお花畑が続く)→水場(1930m)10:37→釈迦岳前峰11:28→林道(釈迦岳登山口)13:27→白山禅定道14:04→道路14:30→市ノ瀬14:45⇒金沢18:00
以前から白山登山は考えていたが交通の便がネックで見送られて来たが北陸鉄道の登山バスと連携して八王子から渋谷経由の加賀温泉行き(金沢駅経由)のバス便をネットで見つけて急遽実行に移す。高山植物が目的の一つで、ハクサンと冠が付く名前の高山植物が多くあり出来るだけ一度に多く見られるこの時期に訪れる。
夜行バスでの寝不足も心配していたが座席は3列で前後の間隔も広くリクライニングとカーテンもあり寝不足の心配は解消、6:00金沢駅に到着。金沢駅で登山口まで行くバス(6:45発)に乗り換えて終点の別当出合に8:55到着。別当出合からが白山登山の最短距離で多くの登山者が来ている。別当出合から観光新道と砂防新道の二つのコースがあるが、砂防新道を利用する人が多い。
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登山口の別当出合 |
長い吊り橋を渡り対岸の砂防新道に |
案内標識が多くある |
別当出合から右手の長い吊り橋を渡り石段の急坂を登りはじめる。急な石段の下りは危険なので下り専用の巻道も出来ていて要所要所に休憩場所(トイレ舎)もある。多くの登山者が来ているので前後には必ず登山者の姿が見えていて道を迷う心配は全くない。一時間ほど登ると中飯場のトイレ舎があり休憩ポイントになっている。直ぐ上にある石のベンチで水分補給して先に進む。
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柳谷川の治山工事を右手に |
中飯場の休憩ポイント |
中飯場上部のの休憩ポイント |
昨日室堂に泊まった登山者たちが降って来るのとすれ違いも多くあり、また永平寺の実習生(黒装束で坊主頭)が100名ほど元気よく登って行くので登山道は何処でも賑わっている。中飯場から約2時間、甚乃助避難小屋に辿り着く。大勢の登山者が休憩していて座る所がないので上段の休憩場所に行き空いているテーブルベンチでザックを降ろす。先着の登山者(金沢で古書店を営む日帰り登山のご夫婦)に色々とお話を聞かせて頂き、また、南竜道分岐点のお花畑まで同行して植物の名前や白山の何処の地域にどんな花があるなど貴重な情報を教えて頂く。
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多くの登山者が登ってくる |
甚乃助避難小屋 |
南竜道分岐 |
南竜道分岐点では全ての人が直進(黒ボコ岩経由室堂)する。黒ボコ岩経由の最短道を登ろうかと思案したが計画どうり南竜道を行きエコーラインを登ることにする。お花畑の斜面の登山道で写真を撮るため自然とスローペースになる。南竜が馬場に泊まる登山者(ご夫婦)が写真を撮りながら来る。此処からは時折ガスが谷から吹き上げてきて視界が遮られて一転して静かな登山となる。
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エコーライン分岐 |
南竜が馬場の全景(エコーラインから) |
雪渓を登り弥陀ヶ原に |
GPSと標識を確認しながら南竜道のエコーライン分岐点から室堂を目指す。この付近一帯もお花畑になっていてハクサンコザクラ。コイワカガミ、イワイチョウ、ミツバオーレン、バイカオーレン等が見られる。ジグザグに斜面を登り弥陀ヶ原に向かう途中でガスの切れ間から眼下に南竜が馬場の宿舎やキャンプ場等が見える。後方には別山2399mと手前の御舎利山からチブリ尾根が右手に伸びている。このチブリ尾根もお花畑が有ることを後で知る。
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弥陀ヶ原に出る御前峰が望める |
一人弥陀ヶ原の木道を行く |
室堂センターの大規模な宿舎 |
南竜道のエコーライン分岐点からの登りで数回休憩しながら登り切る、広い弥陀ヶ原は先に追い越された親子3人は前方に消えて一人木道を目前の室堂を目指す。黒ボコからの登山道との合流点(五葉坂)で本日最後の休憩。大勢の登山者が居ると思っていたが前後で10名ほど、既に此処を通過して室堂に到着して居る様だ。休憩後一機に登ろうとしたが体力の限界で数回休み16:10(別当出合から7時間)室堂に到着。
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室堂 標高2448m |
奥宮拝殿と後方の御前峰 |
登山客でにぎわう大きな食堂 |
早速、宿泊手続きを済ませ部屋に入り荷物を置いて食事券とカメラを持って付近の遊歩道を歩き回る。NHK金沢支局のTVの取材班も来ている。室堂平一面がお花畑でクロユリ、コイワカガミ、イワギキョウ、ヤマガラシ、シナノキンバイ、チングルマ等多くの高山植物がみられる。17:20からの夕食は広い食堂も満員んで賑わう。今日の宿泊者は500名ほど居るようで宿舎も大きいのが3棟他にもあり最大級の山小屋の規模だ。
食事は味噌汁とご飯は自由にお変わりが出来て各テーブルにはふりかけ2種類、海苔の佃煮チューブ入り、梅干しなど置いてあり自由に食べれる。好き嫌いの多い私には有り難い内容だ。今夜は雲が多く星空は望めないので食後は夕日を見てから寝床に入る。部屋は左右に2段の20名定員の部屋でほぼ満員、昨年は立山で2日間ともイビキで熟睡できなかったが今回は一時僅かに聞こえて程度で熟睡できる。自分のイビキは聞こえないが周りに迷惑をかけなかった様だ。
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室堂を出発5:50 |
室堂平と後方の別山 |
御前峰山頂の奥宮 |
25日。早朝3時ごろからご来光を山頂で仰ぎに登る登山者(永平寺の実習生も含む)達の出て行く足音で目が覚めるが、朝食の5:30に間に合うように起きて登山準備、一番で朝食を済ませて目前の御前峰を目指す。昨夜は熟睡出来たので体力の回復はあるが登りはキツイ一時間ほどかかり山頂に着く。山頂は登山途中で雷鳥の話をしてくれた方と他に一名の3人で予想外である。大半の人がご来光を拝みに登り室堂に戻ってから朝食にする様だ。
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御前峰 標高2702m |
室堂平と後方の別山を見下ろす |
お池めぐりコースを行く |
今日は長丁場だが予定通り釈迦新道を市ノ瀬まで降る事にする。御前峰2702mからお池巡りコースを回り大汝峰分岐から巻き道を通過して七倉山を目指す。此処で七倉山方面から来た若い男性二人と出会ったのが最後で市ノ瀬まで降る間一人も逢わなかった。大汝峰からの登山道と合流して御手水鉢(大きな岩に上面に1m四方の溝に雨水が溜まっている)の鞍部(コル)まで降り此処で一息入れる。
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お池めぐりコースを行く |
お池めぐりから七倉を目指す |
御手水鉢から目前の七倉山を |
ザックを降ろして腰を下ろして前方を見ていたら何か動くものがあり良く見ていたらカモシカが此方を見て居る様だ、素早す写真に収める。その後ゆっくりと谷に下って行き姿が見えなくなる。後方の大汝峰、前方の七倉岳まで一筋の登山道が見えるが登山者の影も見えない。市ノ瀬までカモシカにあったのが最後で単独登山になる。寂しさと不安も少々在るが標識もあり登山道がハッキリしていているので安心できる。
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御手水鉢で休憩 |
御手水鉢で休憩 前方にカモシカ |
七倉山の雪渓 |
最終バスの時間制限があるので休みも早々に、七倉岳の斜面を七倉辻まで登って行く。此のあたり一帯もお花畑になっていてハクサンイチゲも見られる。ミヤマキンポウゲとヨツバシオガマは何処に行っても登山道の足元で見られる。花を見ながら一人七倉辻まで登る。広々した気持ちの良い所でお花畑もあり自然とのんびりムードになってしまう。釈迦岳新道は左に折れるが前方には二つの登山道があり何れも白山スーパー林道に降って行く。
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振り返り見る大汝峰 |
七倉の辻 分岐点 |
釈迦岳に向かう |
七倉辻を出発して右手下方(加賀禅定道)から登山者が一人登ってくる姿を見たが時間の制限があるので釈迦新道を釈迦岳を目指す。此処から釈迦岳手前の鞍部(コル)水場有り、までの長い間、お花畑が点々と続き非常に多くの、また珍しい花も見られる。(オオサクラソウ、オオレイジンソウ等)苦しい山歩きだがお花畑に咲く花に癒されて釈迦岳手前の鞍部(コル)水場に辿り着く。10:37
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左前方、釈迦岳へ続く登山道 |
釈迦岳前峰 後方右、白山御前峰 |
林道に出る 釈迦岳登山口 |
此処、釈迦岳手前の鞍部(コル)水場からは下草が刈り取られていて2m程の幅があり歩き易くなる。緩やかに登り13:27釈迦岳前峰に着く。此処で水分補給で5分弱の休憩で市ノ瀬を目指して降って行く。ダケカンバの白い幹が多くなりさらに降って行くとブナの木に代わり急斜面の下りはストックを有効に使い足の負担に注意しながら慎重に下る。谷川の音が近くになり林道(釈迦岳登山口)に出る。林道を40分ほど歩き白山禅定道と交差する所で再び登山道を降る。
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再び登山道に白山禅定道 |
車道に出る 市ノ瀬まで1K |
市ノ瀬に無事到着 |
白山禅定道を25分ほど降ると市ノ瀬から別当出合に通じる車道に出て市ノ瀬まで1Kの標識を確認、十分最終バスに間に合うので気が楽になる。後ろから来たRV車が止まってくれて乗って行く様に合図してくれたが市ノ瀬まで15分ほどで近くなので手で合図して一礼して見送る。14:45市ノ瀬に無事辿り着く。約8時間30分長い山歩きが出来た。バスを待っている間、室堂から別山経由チブリ尾根を降って来た健脚な四国から来た方と金沢まで山の話で時間を忘れる。
今回は下山ルートでは孤独な登山になったが登りでは金沢在住のご夫婦、御前峰登りの時雷鳥の話をしてくれた方、そして最後に四国から来た方々の温かみを特に感じた白山登山になった。また往復同じバスで一緒になった伊勢原のご夫婦もお疲れ様でした。
登山道で見られた
100花
50音順 |
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アオノツガザクラ |
アカショウマ |
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ウバユリ |
ウラジロナナカマド |
ウラジロハナヒリノキ |
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オオバギボウシ |
オオバミゾホオズキ |
オオバヨツバムグラ |
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オオヒョウタンボク |
オオレイジンソウ |
オタカラコウ |
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タカネマツムシソウ |
タテヤマウツボクサ |
チングルマ |
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ハクサンコザクラ |
ハクサンチドリ |
ハクサンハタザオ |
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ミソガウソウ |
ミツパオウレン |
ミツパノバイカオウレン |
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ミネウスユキソウ |
ミヤマアカバナ |
ミヤマアキノキリンソウ |
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ミヤマオトコヨモギ |
ミヤマカラマツ |
ミヤマキンポウゲ |
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ミヤマセンキュウ |
ミヤマダイコンソウ |
ミヤマタンボボ |
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登山道で見られた
100花
50音順 |
ヨツパシオガマ |
リュウキンカ |
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